「ダイヤモンドカップ」3日目スコア
2019年 アジアパシフィックオープン選手権ダイヤモンドカップゴルフ
期間:05/09〜05/12 場所:総武カントリークラブ 総武コース(千葉)
おじは元オールブラックス NZ出身の23歳イエレミアはパワーが武器
◇国内男子◇アジアパシフィックオープン選手権ダイヤモンドカップゴルフ 3 日目(11日)◇総武カントリークラブ 総武コース (千葉)◇7327yd(パー71)
ニュージーランド出身の新星にビッグチャンスが訪れた。アジアンツアー、日本ツアーともに初出場のデンゼル・イエレミアがムービングデーのベストスコア「66」をマーク。おじにラグビー界のスターを持つ23歳が、首位に1打差の2位タイで最終日を迎える。
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身長188㎝のたくましい体躯から、驚きの一打が放たれた。最終18番、左ラフから残り95ydの第2打。ボールを簡単にはじく硬いグリーンに向け、イエレミアはLW(ロフト60度)を振り抜いた。「グリーンで止めるためには高く打ち出すしかなかったんだ」というショットは天高く舞い上がり、真上からピンそば2mにズドン。バーディパットを外して残念がったが、圧巻のパワーを見せつけた。
昨年12月、米アイオワ州立大卒業後にプロ転向したばかり。現在も大学の施設を拠点にして腕を磨いている。おじのアラマ・イエレミア氏はサモアで生まれた元ラガーマンで、ニュージーランド代表“オールブラックス”の一員としてプレーし、現在はコーチとして活躍。2005年から07年は日本のサントリーでプレーした経験もある。
甥っ子は「僕は小さいころ、あまりラグビーで上達しなかったからゴルフを選んだんだ」と笑うが、“親族ゆずり”のパワーはホンモノらしい。ロングドライブが一番の武器。「今日みたいに暖かい日はキャリーで310ydくらいは飛ぶ」。主催者推薦で出場した今回が初来日。「人々は親切で、食事もおいしい。本当に素敵な場所だ」と環境にも満足。「ニュージーランドでは飲んだことがなかった」というみそ汁が好物になった。
将来の夢はPGAツアー参戦だ。その前に今週、優勝すれば2つのツアーのシードを獲得できる。「ルーキーイヤーの今年はオーストラリアツアーでもプレーしているけれど、選択肢が増えるのはすばらしいこと」。おじからはいつも「楽しんでプレーすること」というメッセージをもらってきた。最終組でプレーする日曜日も、怖いもの知らずのハートで難コースにぶつかっていく。(千葉県印西市/桂川洋一)