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首位キープ小田孔明が「ジャンボ軍団」に入らなかった理由とは

2009、10年大会覇者の小田孔明が首位を守って最終日を迎える。平成最後のツアー優勝者として名を刻めるか。「勝ったら夢が広がりますね。(今年6月で)41歳。複数年シードも今年が最後。勝てるときに勝ちたい。(出水田)大二郎の邪魔をしてやりますよ!」と含み笑いを見せながら闘志を燃やした。

大会開幕前のオフシーズンに宮崎で1カ月以上の合宿を行った。同じ九州出身者を含めたメンバーで、初めて最終組で一緒に回る出水田大二郎もいる。「全員で15人ぐらい。いつもいるのは僕ぐらいで、みんな出たり入ったり。最初は北村(晃一)と僕だけでやっていたが、自然と集まってきた」

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小田はかつて、尾崎将司のジャンボ軍団入りを考えたことがあるという。「憧れでしたし、入りたかった。(尾崎と師弟関係にある)まもさん(小山内護)にジャンボのところに行って見てもらえと言われた。行きたかったけど行く機会がなかった。九州を出たくなかったんですよね」と打ち明ける。

加えて「僕は軍団というより、小さい頃から憧れのジャンボさんのショットやアプローチ、青木(功)さんのバンカーショット、(片山)晋呉さんのUTの打ち方、谷口(徹)さんのパッティングとそれぞれ盗んでいきたかった。ひとつの世界に入るとそれができなくなる」と理由を明かした。だからこそ、若手には「いろんなプロに会って教えてもらうと景色が変わる。頭下げて回ってもらえ」と伝えている。

30年続いた平成も残りわずか。九州勢を束ねるベテランとなった40歳が14年の「ブリヂストンオープン」以来、5年ぶりの通算9勝目を視界に捉えた。(三重県桑名市/石井操)

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