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松山英樹「そろそろ勝ちたい」打倒・ケプカなるか

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 事前情報(14日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)

クラブハウスに並ぶ歴代優勝者のパネル。松山英樹の右隣りにはもう、違う選手の写真が3枚並んだ。2014年の大会初優勝から4年。不振にあえぐ期間が長く続いても、宮崎でのホスト大会は「勝ちたい」と強く願う試合のひとつだ。

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46位タイに終わった前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」の会場を離れ、松山は13日(火)にフェニックスカントリークラブ比嘉一貴ら後輩選手と18ホールの練習ラウンドを敢行。開幕前日は晴天のもとでプロアマ戦に参加した。「きのうの練習で、少しそういうの(復調のきっかけ)が見つかったけれど、プロアマでまた悩みの方に向かっている…」。状態は一進一退だが、「コンディション的には先週よりはいいかなという感じ。ただ、それもまだ“疑問形”なので、あした回ってみないと分からない」と言葉を選んで展望を語った。

今週ももちろん最注目組で回る。今季初勝利を挙げた若手のホープ、星野陸也について「今年のUSオープンの練習ラウンドで一緒に回った。試合になるともっと飛ぶという期待感がある」と潜在能力を高く買う。同学年の石川遼とは2年ぶりに試合で同組に。「今はふたりとも調子が良いといえない状況。陸也についていけるよう頑張りたい」と笑顔で話した。

ブルックス・ケプカの3連覇がかかる今大会。同じPGAツアーを主戦場とするだけに、世界ランク1位の実力はフィールドの誰よりも理解している。「見どころ? 体の大きさです」と口にし、「飛距離は魅力的ですし、それ以上にショートゲームのうまさがすごい。ワールドランク1位には精神的にも強くないとなれない」と続けた。心技体すべてが高次元で整った相手を負かすには「(ケプカのショットが)曲がってくれることを祈るしかない」と言うが、松山本人が「(自分は)どれだけ状態が悪い時も、何かひとつきっかけをつかめれば上には行けると思っている」と自身の出来に希望を捨てていない。

「勝ったのはもう4年前。そろそろ勝ちたい気持ちは強い」と口元を引き締めた。「ホストプロなんで、年に日本で出られる回数も限られている。期待も大きいと思う。そこに応えられるように頑張りたい」。何度もはねのけてきた重圧も背負って今年もティオフする。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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