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優勝のショーン・ノリスが涙「子どもと病気の父のために」

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 最終日(4日)◇PGMゴルフリゾート沖縄 (沖縄)◇7270yd(パー72)

2打リードの単独首位から出た、ショーン・ノリス(南アフリカ)が、1イーグル1バーディの「69」でプレー。通算14アンダーで、2017年の国内メジャー「日本ツアー選手権 森ビル杯」以来のツアー通算3勝目を挙げた。

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前半はピンチのないゴルフでパーを並べた。後半14番で1つ後ろの組で回る片岡大育と通算12アンダーで並んだ。先に片岡が最終18番(パー5)でバーディを奪い、通算13アンダーとし1打リード。だが同じく最終ホールで残り208ydを5Iで2オンに成功させ、6mの下りフックラインを沈めてイーグルを奪い振り切った。

ボールがカップに吸い込まれると「スイッチが切れてしまった」と帽子をグリーンに落とし、手で顔をおおって涙を流した。10月23日には最愛の息子が誕生した。2週間前に母国の南アフリカに戻り出産に立ち会ったという。

76歳の父、パトリックさんは病気で入院中だ。「生まれたばかりの子どもと、病気の父のために、何かしたいと強い気持ちをもってやっていたので、それが達成できたので思わず涙が出ました」という。今朝もビデオ通話で子どもの姿を確認し力をもらった。ホールアウト後もすぐに妻と喜びを分かち合った。

「シーズン前からなりたいと思っていた」と賞金王へも意欲を見せる。悪天候で54ホールの短縮競技となったため、優勝賞金は75%の3000万円の加算となる。それでも約9423万円で今平周吾に次ぐ2位に浮上。「今平プロに少し近づいたのでチャンスがあれば取りたい」と笑顔を見せた。(沖縄県恩納村/柴田雄平)

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