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今平周吾が婚約後初V「諦めなければ良いことがある」

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 最終日(21日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)

賞金ランキングトップの今平周吾が「66」で回り、1打差3位から逆転で今季初優勝した。ここまで競り負けることが多かった26歳は「外したら後がない」と最後6ホールはすべて1パットで沈めた。最終盤までもつれた川村昌弘との争いを上がり3連続バーディで制した。

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シャイな今平が感情を出した。1打差を追う後半17番(パー3)。3UTの第1打は「完璧」とピン上3mに乗せた。同じほどの距離を残す川村のパーパットより先に打ち、スライスラインを読み切る。「ここを決めないと可能性はない」と力強く拳を握った。同ホールをボギーにした川村を抜き、単独トップに浮上。最終18番(パー5)でグリーン右手前バンカーからの第3打を1.5mに寄せバーディで締めてみせた。「やっと勝てましたね」と笑みがこぼれた。

平均ストロークはツアー全体1位(69.87)。ただ、勝てなかった。「色々経験して優勝が難しいと感じた」。技術の高さは誰もが認めるところだが「自分では(優勝を)意識していなくても、最後の後半に伸ばせない」。勝負弱さを自覚した。

この日前半8番を終えて首位と4打差をつけられた。「ダメかもしれない」。弱気な自分を制す。「自分からいかないと優勝できない。タイミングがあわないからイメージを変えよう」。コンパクトを意識していたスイングのスピードを速めた。後半13番のバーディで2打差。第1打を左の林に突っ込んだ15番では、前ホールに続いて3mのパーパットを沈めた。後半は計10パットでの追い上げで、首位を走る川村にプレッシャーをかけ続けた。

2017年「関西オープン」以来になるツアー通算2勝目。自身初の賞金王に向け、優勝賞金3000万円を加算(総額1億973万円余り)。同2位に3000万円以上の差をつけた。「今季残り6戦。あと1勝できれば近づくかなと思う」と意気込む。今年5月に婚約した若松菜々恵さんの前で、婚約後の初タイトルになった。「最後まで諦めなければ良いことがあると、きょう知ることができた」と大きな殻をひとつ破った。(千葉市緑区/林洋平)

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