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藤田寛之はV逸も2戦連続トップ10 賞金シード確保に前進

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(14日)◇横浜カントリークラブ(神奈川)◇7257yd(パー71)

ひときわ大きな声援が、藤田寛之の背中を押していた。首位と4打差の3位から4年ぶりの優勝を目指してスタートし、一時は逃げる稲森佑貴に1打差と迫った。だが、後半の3連続ボギーで失速して「71」と伸ばせず、通算7アンダーの5位で終戦。それでも、2戦連続のトップ10に「自分らしい動きを少しずつ取り戻しつつあるのかな」と一定の評価を与えた。

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2週間前の「トップ杯東海クラシック」で8位となったのが、実に約1年ぶりのトップ10。万全とはいえないゴルフの状態だったが、「その中でここまでできたのは、進歩というか回復」とうなずいた。

若手選手の飛距離は伸び、道具も進化を続けている。「スイングや時代の変化についていくための取り組みをしているけど、結局(師匠の)芹澤(信雄)さんに言われるのは『そのままの自分でいいんだよ』っていうことなので…。そのままの自分をもう一度、取り戻せるかどうかなのでしょう」。

来年6月には50歳になる。伸び盛りの若手とはわけが違うが、「本当に一生懸命、頑張っている」という自負がある。「それが伝わって、なにか感じ取ってもらえれば。優勝だけがゴルファーの仕事じゃない。いろんな姿を見せることがやっぱりひとつの仕事だと思う」と、懸命にもがく姿も見てほしい。賞金ランキングは67位から44位に浮上し、危機にあった来季賞金シードの圏内(65位以内)にようやく食い込んだ。「少しでも日本の一番レベルの高いこの場所でゴルフをしていたい」と、これからも“オジサン”は戦い続ける。(神奈川県横浜市/今岡涼太)

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