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池田勇太は得意な“秋口”と“逃げ切り”で節目の20勝目へ

◇国内男子&アジアンツアー共催◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 3日目(22日)◇武蔵カントリークラブ・笹井コース(埼玉)◇7060yd(パー71)

2位から出たツアー通算19勝の池田勇太は、前日に続く「66」をマーク。通算12アンダーで単独首位に浮上した。秋口に強く、後続をリードする得意な形に持ち込んだ。節目の20勝目を挙げると、1973年のツアー制度施行後、3番目の年少記録(32歳275日目)になる。

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最終組のムービングデーは、我慢の末の好スコアだった。出だし1番をバーディとした後、10ホールでパーを続けた。その間、6番(パー5)には稲森佑貴の3打目が直接カップインするイーグル、9番(パー3)は岩田寛のホールインワンを真横で見せつけられ、「俺の運が全部そっちにいっていると思ったよ」と苦笑いで耐えた。

2打目をOKにつけた後半12番に2つ目のバーディを獲ると、「何かを変えたわけではない。流れが悪いなという中できっかけになったね」。続く13番には7mを決め、「地道に重ねていったよ」と4連続バーディにつなげ、単独首位に躍り出た。

池田は積み重ねた19勝のうち12勝を9月以降に挙げてきた。「その時期に試合が続くからじゃないですか」と言うが、最終ラウンドを首位で迎えたときの勝率は約70%(11/16)。今大会と同じく単独首位に限ると80%以上(10/12)と逃げ切りは、決して苦手な形ではない。

節目の勝利を意識することなく、「目の前に勝つということだけを考えている」と集中力は高い。1打後方にいる昨年の韓国ナショナルオープン王者のチャン・イクン(韓国)らの追い上げを受けて立つ。(埼玉県狭山市/林洋平)

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