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「ゴルフが若い」片山晋呉の“ジェットコースターラウンド”

◇国内男子&アジア共同主管◇パナソニックオープン選手権 3日目(21日)◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(大阪)◇7343yd(パー71)

45歳の片山晋呉が、日本勢最上位となる通算9アンダーの3位につけた。前半に2ボギー、さらに後半11番でトリプルボギーを叩き「今週も終わりだな…」と覚悟をしたところから、残り7ホールで1イーグル3バーディと怒濤の巻き返し。この日1アンダー「70」とし「ゴルフが若い。ゴルフ人生でもここまでというのはない」と興奮した。

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強い風が吹いた3日目。11番のティショットは「風に乗ったけど、あそこまで曲がるとは思わなかった」とOBゾーンに消えていった。このホールをトリプルボギーとして、スタート時点から4オーバー。続く12番で2mのバーディパットを沈めても、「心中穏やかじゃなかった」とモヤモヤはまだぬぐい切れていなかった。

それでも、13番(パー5)で下り6mのイーグルチャンスにつけて「これが入ったら2ホールで帳消し」というパットを沈めると、14番(パー3)も8mのバーディパットがカップに消え、16番では10mのパーパットをねじ込んだ。最終18番(パー5)もバーディで締め、首位のキム・ヒョンソン(韓国)とは3打差。同組でこれを目撃したキムも「ハンパない」と目を丸くした。

「5年くらい前だったら(11番で)終わっているのは間違いない。あれができたというのは大きい。普通だったらできない。なにかあるからこれができているのだと思う」。

気がつけば、同年代で現役を続けているアスリートはほとんどいなくなってきた。「現役を辞めた選手たちからいまでも言われる。こうやって(記者たちに)しゃべっていることも、若い選手と対等に戦っていることにも幸せしかない」。迷っている時期はもう通り過ぎた。

“しんご”にちなんで毎日が誕生日という45歳。かつてテレビ番組に出演していた関西での大会に、ギャラリーからの声援もいつも以上だ。「(キムには)追いかける立場で怖いなと思わせているだろうし、先週より楽しみですね」と、自信たっぷりに詰め寄っていく。(大阪府茨木市/今岡涼太)

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