「情けない」小平智は裏街道から巻き返せず
2018年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/18〜01/21 場所:セントーサゴルフクラブ(シンガポール)
小平智は充実の2位 マスターズ“出場圏内”に再突入
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 最終日(21日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)
小平智が2年続けて、日本勢最高位で大会を終えた。最終日は第3ラウンドの残りから計24ホールをプレーし、通算9アンダーで昨年の6位タイを上回る2位タイでフィニッシュ。4月のメジャー初戦「マスターズ」出場権獲得となる、3月末の世界ランキング50位以内の確保に近づいた。
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午前7時30分、後半13番のバーディパットから再開した小平は、これを沈めて長い一日をスタートさせた。17番(パー3)からの2連続バーディで第3ラウンドを「66」。直後に開始された最終ラウンドは出だし1番をボギーとしながら、4mを沈めた3番から2連続バーディとした。5バーディ、5ボギーの「71」でホールアウト。「バックナインはもったいない。暑くて、バテてしまったのが、悔いが残る」とこぼしたが、疲弊する体に鞭を打って72ホールを戦い抜いた。
充実の結果以上に手ごたえがあったのは、目下の悩みであるクラブのこと。昨秋からフィットする1Wのヘッド探しを続けており、今週は2日目のラウンド後に自ら行った重心調整が功を奏した。「最後のティショットは“これなら戦える”と思えた」。また、技術的にも大会前に岩田寛から「グリップのアドバイスをいただいた」ことで、ショット精度が向上。「収穫の多い一週間だった」と振り返った。
5打差をつけられたセルヒオ・ガルシア(スペイン)について「自分の目標は12、13アンダーだった。それ以上行くんですからすごいですね」と感服した。一方で「世界基準のコースで上位に来られたのはうれしい。ガルシアさんには届かなかったが、世界に向けて良い弾みになると思う」と言った。52位だった世界ランク40位台に上がる見通し。「マスターズ」前週のランキングで50位以内を確保すれば晴れてオーガスタ行きが決まる。
もちろん戦いは、ここで終わりではない。次週は「レオパレス21ミャンマーオープン」に出場。「まだまだ気は抜けない。全部一番になるつもりで頑張りたい。こういうゴルフをやっていけば、マスターズに行ける」と自信を取り戻して次の国に向かう。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)