石川遼がシンガポール入り ウワサの1Wをラウンドテスト
2018年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/18〜01/21 場所:セントーサゴルフクラブ(シンガポール)
石川遼は“選手会長初戦”直前に首痛 目標は「年間5勝」
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 事前情報(17日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)
石川遼のプロ11年目のシーズンはコンディションに不安を抱えてスタートする。前週末にシンガポール入りした後、16日(火)の午前に首痛を発症し練習をキャンセル。フルスイングができない状態で新年の初戦をプレーすることになりそうだ。
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「起きてからトレーニングをして、ふと上を見上げた時に“ピキッ”と音がした」というのが開幕2日前の朝。この日のプロアマ戦は痛みを我慢して18ホールを回り切った。“スリークォーター”のスイングを繰り返し、1Wの飛距離は最長で260ydほど。アイアンショットも「2クラブ(番手)くらい長いものを選んでやっていた」。ラウンド中には日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長からマッサージを受ける場面もあったが、シーズンの初戦、選手会長に就任してから最初の大会でもあり、華々しいムードに水を差すわけにはいかなかった。
米ツアーに参戦していた昨春、左の肩甲骨から首にかけて痛みを抱えていた時期がある。日本にいるトレーナーと連絡を取ったところ、その影響が首の右側に出た可能性があるという。幸い「インパクトのときに肩や腕に痛みが出るようなことはない」と話し、出場の意向は変わらない。「あしたまでに良くなってくれれば」と回復を期待した。
初出場となる今大会は公式会見に呼ばれ、英語で対応した。予選ラウンドは「マスターズ」王者のセルヒオ・ガルシア(スペイン)、昨年度のアジアンツアー賞金王ガビン・グリーン(マレーシア)と同組となり、注目度の高さは相変わらず。顔なじみになって長いガルシアも「(石川とは)かなり久しぶりに回るけれど、もちろん楽しみだ」という。
望ましい状態でのティオフとはならない見通しだが、石川は今年のテーマに「自分への挑戦」を掲げた。1ストロークでも、1試合でも成長を感じ、長期的な視野を持って再起したい思いにあふれている。「勝利数でいえば、2009年に年間4勝した。そういうところでは(目標が)『5勝』となる。まずは1勝にフォーカスしたい」と、アクシデントに屈せずプレーする。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)