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賞金ランク首位のチャン・キムが腰痛で棄権「立っていられない」

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(10日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

4試合を残して賞金ランキング1位に立つチャン・キム(米国)が腰痛のため、第2ラウンドのスタート前に棄権した。初日を終えて首位に4打差の5アンダー9位タイと上々の滑り出しを決めていたが、思わぬアクシデントに見舞われた。

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キムは2日目の早朝、起床したときに腰の右側部分に痛みを感じた。ドライビングレンジでショット練習を行ったが、午前9時50分に予定されていたティオフ直前にプレーをキャンセル。スコア提出所の前で患部を両手で押さえながら、「(長い時間)立っていられないほど痛い」と、うずくまるシーンもあった。

前週の「平和PGMゴルフ」でシーズン3勝目を飾り、賞金レースで2位の池田勇太に約1300万円の差をつけてトップになったばかり。「テークバックでは問題ないけれど、フォローのときに右腰に痛みが出る。今週休んで、様子を見てから来週(ダンロップフェニックス)の出場を決めたい。ただ、無理をする必要はないと思う」と先を見据えた。

これでランキング2位以下の池田、宮里優作小平智は今大会2位以内でトップに浮上する可能性がある。とはいえ、次週以降の3試合も高額賞金がかかっており、争いは混とんとする。他選手の状況を注視するはずもない。

9アンダー単独首位発進を決めながら、この日スコアを伸ばせず順位を3位タイに下げた小平は「自分のゴルフができなくて、流れもつかめないまま一日が終わってしまった感じ。ピンポジションもタイトだった」と悔しそう。

宮里も3バーディ、3ボギー「72」にとどまり、6アンダーの10位タイに後退した。「きょうはつながらないゴルフ。パットもティショットもバラバラでゴルフになっていない。逆球が多く出た」と反省しきり。「(キムは)いつも試合前に痛いと言っているけれど…。この前の沖縄のときも言っていて、優勝した。きょうも朝『また言ってるよ』と思っていたけど、相当痛かったんでしょうね。ちょっと残念です」と好敵手を気遣っていた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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