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切り開いた欧州ツアーへの道 片岡大育が涙の3勝目

◇国内男子◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 最終日(24日)◇カレドニアン・ゴルフクラブ (千葉)◇7100yd(パー71)

28歳の頬に喜びの涙が伝った。1打差の3位から出た片岡大育が4バーディ、3ボギーの「70」とし、後続に2打差をつける通算12アンダーで逆転優勝。後半5ホールで3バーディを奪って混戦から抜け出し、昨年9月「トップ杯東海クラシック」以来となるツアー通算3勝目を飾った。

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首位と1打差で迎えた最難関の15番(498yd/パー4)では、左ファーストカットからピンまで232ydの2打目を5Wでパーオンに成功。約27mのバーディトライをグリーン上からSWで手前3mに寄せてパーでしのいだ。この15番をボギーとした首位の高山忠洋を捕らえると、16番では3mを沈めて単独首位へ。続く17番(パー3)では、3Uの1打目をピン右50cmに絡め、リードを2打に広げて優勝を決定づけた。

優勝すればアジアンツアーの2年シード(19年まで)が得られるとあって、かねて欧州ツアー進出を狙っていた片岡にとって何よりも勝ちたかった試合の1つ。今後は欧州・アジア共催競技出場への道が開け、ここで賞金を積み重ねれば欧州進出の可能性が広がっていく。同じく日亜共同主管の4月「パナソニックオープン」は40位にとどまっただけに、「狙って勝つことは難しいと思っていたので、本当に嬉しい」と満面の笑顔を向けた。

今季はショットの不振が続き、「良くなったと思ったら、(上位から)はじかれて。カラ回りが続いて、イライラすることが多かった」という。今週火曜日には青山充コーチが急きょコースに駆けつけ、アドレス時に左寄りにセットし過ぎていたボール位置を修正。「感触は良くはないけれど、いい球が出る。感覚を殺しながら、結果重視でやり続けた」と、なりふり構わずクラブを振った。

片岡の苦しみを一番近くで感じてきたキャディの伊能恵子さんも、「本当にホッとしました」と声を詰まらせた。持ち前の明るさで年下の片岡を盛り立てようとしても、「最近は調子が悪くてコミュニケーションも取りにくく、試合中はお互いにしんどかった」と振り返る。「ヨーロッパに行きたがっていたので、この試合で勝てたことは嬉しいの一言です」と、泣き笑いの表情で言葉を続けた。

アジアンツアーには今季の残り試合からの出場が可能となり、国内シーズンを終えたあとに控える最終戦「インドネシアマスターズ」(12月14日~)への出場にも意欲的だ。「来年からも出られる試合はぜんぶ出たい。忙しくなりますね!」。長く待ち望んでいた多忙な日々を思い描き、胸を躍らせた。(千葉県横芝光町/塚田達也)

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