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トム・ワトソンの言葉に感化 最年長49歳・谷口徹がベスト8へ

◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 2日目(18日)◇恵庭CC(北海道)◇6903yd(パー72)

出場最年長の49歳は今年も元気いっぱいだ。4年連続の選出となる谷口徹武藤俊憲に4&3で完勝。オールスクエアで迎えた後半10番から3連続を含む4UPを集中させ、2年連続のベスト8進出を決めた。

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序盤は、オフの宮崎合宿をともにする可愛い後輩に先手をとられた。最初の1番でUPを奪われ、「最初から良さそうで、マズイなと」。続く2番(パー5)の1打目をクロスバンカーに入れるピンチを迎えたが、「綺麗にボールだけを打てた。なかなか打てない、すごく良いフィーリングだった」と2打目を確実にグリーンに乗せてパーセーブし、「ホッとした」と落ち着きを取り戻した。4番(パー3)のバーディでオールスクエアに戻して以降はリードを1度も許さず、中盤からのスパートで武藤を突き放した。

前日の1回戦終了後に催された大会アンバサダーのトム・ワトソンによる講演では、「いい話をたくさん聞いた」と心に響くものがあったという。「10年間も調子が悪いときがあったと聞いて、ハーッと思って。3回の素振りで(スランプから抜けて)良くなったというのも聞いて、きっかけは単純なんだなあと」

そんなワトソンの影響を受けてなのか。この日は「賞金王を獲ったときのスイングをイメージしてみたら、何となくスイングが良い感じになった」と、絶頂期の感覚を重ねるシンプルな試みが奏功したという。「これまでいろんなことをやってきたけれど、あまり良くないのかなあ」。約1時間に及んだレジェンドの言葉は、ベテランに新たな息吹を吹き込んだようだ。(北海道恵庭市/塚田達也)

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