片山晋呉が6人目の通算30勝 小林伸太郎は1打及ばず2位
2016年 マイナビABCチャンピオンシップ
期間:10/27〜10/30 場所:ABCゴルフ倶楽部(兵庫)
ツアー未勝利の小林・香妻が見た「最終日最終組」の光景
◇国内男子◇マイナビABC選手権 最終日(30日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)
最終組に入り、ツアー初優勝を目指した小林伸太郎と香妻陣一朗。2打差リードの首位から出た小林は「71」で回って通算11アンダーの1打差2位。3打差を追った香妻も「71」で4打差4位と、ともに初優勝には届かなかったが、それぞれの収穫を口にした。
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小林は、序盤の5番で3オン3パットのダブルボギーとして2位に後退した。「追う立場になった方が楽しかったし、ダボで一瞬ラクになったと思ったけど、そこからトップに出るにはもっと自分のゴルフを知らなくちゃいけないと分かった。経験も足りなかった」。
印象に残ったのは、首位の片山晋呉と2打差で入った最終18番(パー5)で、片山が残り180ydから刻んだことだ。「片山さんは自分のゴルフを知っているから、あそこに刻んだんだと思う。僕だったら、多分(グリーンを)狙っていた。自信があるから、あそこに刻めたんだと思う」。
結果的に入れればプレーオフだった、18番のイーグルパットは5m。「下りのスライスライン。速さが気になって、ラインを合わせきれなかった」。悔しい経験は今後の財産となるはずだ。それに、妻・美咲さんの誕生日に、キャリアベストの単独2位で賞金1500万円も獲得した。
「結婚してからQTを突破するまで苦労を掛けてきたと思うし、お兄さんやお姉さん、お父さんやいろんな方の支えがあって、この場にいられる。まずはみんなに返せたらと思う」。
所属契約を結ぶ“焼鳥まさや”のオーナーとは、「契約はシードを獲得するまで」という約束がある。今大会で賞金シードを確実なものとしたが、「できれば、(契約を)続けて欲しい」と小林は切実な目で訴えた。「ぜひ、記者のみなさんもサポートをお願いします(笑)!」
一方の香妻が手に入れたのは、第1シード(賞金ランキング上位60人)に近付く660万円の賞金(合計約1463万でランク54位に浮上)と、トップ10フィニッシュによる次週出場権。それに、最終日最終組の光景だ。
「(ショットには苦労したけど)うまくスコアを作れたと思う。それに優勝を間近で見られたのは大きな収穫かなと思う。今日のゴルフで確信したというか、できるんだという自信が付いた。次は第1シードを目指したい」。
QT5位で出場権をつかんだ今季は、下部チャレンジツアーの最終賞金ランクで8位に入り、まずは来季前半戦の出場を確定させた。さらにレギュラーツアーでは第2シード(賞金ランキング上位61~75人)から、第1シードを狙える位置へと上がって来た。推薦も含めると、今季はあと3試合の出場が決まっている。22歳の若者が、シーズン終盤にラストスパートを掛けてきた。(兵庫県加東市/今岡涼太)
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