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20歳の“初給与” プロ2戦目の星野陸也、賞金+おまけで242万円

◇国内男子◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 最終日(25日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7320yd(パー70)

20歳の星野陸也(ほしの・りくや)が8月のプロ転向から2試合目を18位タイで終えた。2位タイで進出した決勝ラウンドは「74」「71」とスコアを落として、通算1アンダー。悔しいフィニッシュとなったが、初の賞金に加え、ドライビングディスタンス賞をゲットした。

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「もう2オンしないとバーディが獲れない!」。2番(パー5)で最初のバーディを奪ったこの日、その後17番までに3ボギー。初優勝も狙える位置だった週末はグリーン上で苦しんだ。18番(パー5)は2打目を渾身の力でグリーン右サイドに乗せ、2パットでなんとかバーディ締め。「やっと入って良かったです。せめて赤字(アンダーパー)で終わりたかったので」と笑った。

小学生時代に知り合った石川遼のマネジメント会社に所属して歩み始めたプロの道。憧れの大先輩に匹敵するロングドライブが持ち味で、低いドローボールで距離を稼ぐ。最近、徹底練習している高弾道のボールで300yd以上のキャリーも披露した。連日2番、18番の両パー5で計測された平均飛距離306.55ydは2位のブレット・マンソン(米国)に1.1yd、3位の永野竜太郎に11.59ydの差をつけてトップで終えた。

「(石川に会ったら)たぶん『パターとアプローチがダメだったんだろう?』ってまた言われちゃいますね」と苦笑いしたが、今大会で多くの先輩から「(プロとして)やっていけるよ!」と声をかけられたことが何よりうれしい。小学生のとき、まだ中学生だった石川にサインをもらった少年は時を経て、今週何度もラウンド後にペンを走らせた。

初めての賞金、142万5000円を獲得。ドライビングディスタンス賞100万円のおまけもついた。2日前には「車をちょっとこすっちゃったので、修理したい」と話していたが、「親に何か買ってあげたいと思います。何がいいか聞いてみます。モノじゃなくても、何か御馳走したいです」と、プロ1年生は背筋を伸ばした。

今週は月曜日の予選会(マンデートーナメント)を通過して本戦に出場。あす26日(月)も、次週「トップ杯東海クラシック」(愛知県・三好カントリー倶楽部)の予選会に参加する。連戦の相棒であるマイカーはもうしばらく、傷が残ったままだ。(大阪府茨木市/桂川洋一)

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