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単独首位の大きな意味とは?石川遼が得た「2打差」

故障から復帰2戦目の石川遼が、初日から首位を守り切る完全優勝に大きく前進した。1打リードの単独首位からスタートした「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」3日目を4バーディ、2ボギーの「70」でプレー。風速6m/s前後の風が吹き抜けたフィールドで手堅く伸ばし、リードを2打に広げる通算12アンダーでその座を守った。

「普段の3日目よりも、1位で終わりたいと正直思っていた」。あすの最終日は、早朝から正午以降にかけて強い雨が降る見込みで、午前中は雷の予報も出ている。もし最終日がキャンセルになれば、優勝者は第3ラウンドを終えた時点の首位に決まる。首位の座をより意識するラウンドで光ったのは、ミスの傷口を最小限にとどめる粘り強さだった。

決して盤石な流れではなかった。「ショットが少しカット目に入り、良い内容ではなかった」と、この日パーオンしたのは半数を下回る8ホール。7番までにスコアを伸ばせず、一時はブラッド・ケネディ(オーストラリア)に首位を譲る苦しい展開を強いられた。

再び首位に並んで迎えた終盤も15番から4連続でグリーンを逃したが、ここでツアー離脱中に磨きをかけたアプローチが窮地を救った。

15番、最難関の16番(469yd)と、いずれもグリーン手前のラフからウェッジでピタリと寄せてパーセーブ。さらに17番(パー3)も2オン1パット、最終18番(パー5)も4オン1パットのパーでしのぎ切った。一方のケネディは15番、16番とボギーをたたいて後退。「アプローチとパターで我慢して、単独トップで上がることができた」と、理想のポジションを粘りで引き寄せた。

「もし、あしたやるにしても、この2打は効いてくる。修正点はあると思うので、あしたに備えたい」。これまでと違う味になるはずの優勝に向けて、気の緩みは微塵もない。(福岡県糸島市/塚田達也)

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