日本男子&アジアンツアーの2016年初戦 世界1位のスピースが出場
2016年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/28〜01/31 場所:セントーサゴルフクラブ(シンガポール)
藤田寛之は2季ぶりの勝利へ 若手には注文「貪欲に」
2016年の国内男子ツアーはアジアンツアーとの共同主管競技「SMBCシンガポールオープン」でシーズンイン。藤田寛之にはゼロ勝に終わった昨季のリベンジが期待される。
藤田は昨年、11年ぶりに最終戦の「日本シリーズJTカップ」出場を逃し、11月末に1年の戦いを終えた。12月は契約先との仕事などで忙しく過ごしたが、年末から年明けにかけては溶連菌感染症でダウン。自宅で寝込み、1月10日前後からトレーニングを開始した。
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2月中旬にはハワイで恒例の合宿予定。「なかなか古い体質のゴルファーにとっては、まだこの季節はオフというところもある。ボールはまだ十分に打てていない」と言いつつも、出場選手層が比較的薄い、次週の「レオパレス21ミャンマーオープン」にも元気にエントリーしている。「試合が少ない男子ツアーで新しい大会ができた。シンガポール、ミャンマーと連戦にしていただいたことも大きい。環境を作ってもらえた」と与えられた機会を無駄にはしない。
昨年の反省を経て、今年求めるのは「数字に出ない部分」だという。「スタッツを見ていると平均ストロークは10位(70.83)、内容的には数字では悪くない。ただ、あれだけでは計れないものがある。ショートパットの部分だったり、得意とするショートゲームのところだったり。パーオンをしてもピンから遠いとか、思い通りできていない。年齢的な部分もある。そこでどう上げていけるか」
今年6月には47歳になる。近年は新しい世代の台頭を望み、声を大にしてきた。いまも自分に厳しくできるからこそ、若い選手への注文も厳しい。「若手も一生懸命頑張っているが、特にこういうベテランが調整できていないところで、若手には大いにチャンスがある。短期間で気合を入れて(コンディションを)作り上げてきて、勝つ、というのを貪欲に狙っていくべき」と注文を忘れなかった。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)