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44歳の野上貴夫がかつてのエースパターで久々上位

国内男子ツアー「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」初日を終えて、44歳のベテランが久々に上位に名前を載せた。予選会から出場を決めた野上貴夫が3バーディ、ノーボギーにまとめる「68」(パー71)でプレーし、首位と1打差の3アンダー3位発進。トップ10でラウンドを終えるのは、2010年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」の第3ラウンド以来5シーズンぶりだ。

2005年7月「ウッドワンオープン広島」の初優勝から、10年にわたって遠ざかっている2つ目のタイトル。08年には賞金ランクを23位まで上げたが、シードを喪失した09年からキャリアは急転した。「この5年くらい、パットの悩みが続いていた」と、返しのショートパットがとにかく入らない。「生命線だと思っていた」というグリーン上の不調はそのままレギュラーツアーからの脱落につながり、近年は下部ツアーを主戦場にしている。

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そんな悩みを一気に解消させたのは、好調な時期をともにしたかつてのエースパターだった。「シードを獲っていた8年前くらいのパターに戻した」というスコッティキャメロンのパターは、野上のために造られた特注品。「もうダメだと思って、腹をくくった」と自宅に眠っていた1本を引っ張り出したところ、「自分が思ったところに転がってくれるようになった」。先週5日の予選会から、アンジュレーションが強い石岡GCのグリーンで36ホール、ノーボギーが続いている。

野上のツアーにおけるベストスコア「63」をマークしたのは、同コースで06年まで行われた「アコムインターナショナル」で01年に記録したもの。これまた14年前の実績ではあるが、「相性はいいみたい」と今もまだコースとの関係は良好のようだ。

来月にはサードQTが控えており、目下の目標は来季のツアー出場権にある。「また、試合に出られるポジションに戻りたい」。8月以来の今季2試合目を、復活への足掛かりとしたい。(茨城県小美玉市/塚田達也)

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2015年 HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF



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