初の海外メジャーへ前進。22歳の堀川未来夢が11位で最終日を迎える

国内男子ツアー「ミズノオープン」3日目。15位からスタートした22歳の堀川未来夢（ほりかわ・みくむ）が6バーディ、4ボギー「70」と2ストローク伸ばし、通算6アンダーの11位に浮上。上位4人に付与される7月の海外メジャー「全英オープン」出場権へ望みをつなぎ、最終日を迎える。

堀川は今年3月に日本大を卒業。昨年末のファイナルQTを13位で突破し、今季前半戦のツアー出場権を得た。4月の「東建ホームメイトカップ」でプロデビュー（38位）。日本ゴルフツアー機構（JGTO）によれば、QTを通過した翌年、実質プロ1年目でのメジャー初出場となれば、過去に例はないという（松山英樹はアマチュア時代に初出場している）。

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「自分は飛ぶタイプではないので、フェアウェイからの2打目やアプローチ、パットが強み」という堀川。前半2番（パー5）で9m、距離が長いパー3（221yd）の3番で4mを決めて連続バーディで飛び出すと、8番（パー3）ではホールインワンかという会心の1打で4つ目。フェアウェイを外した12番からの3連続ボギーに悔いをのぞかせたが、「最後まであきらめずにプレーできた」とうなずいた。

昨年10月の「アジアパシフィックアマチュア選手権」では2位に終わり、優勝者に与えられる今季「マスターズ」出場を惜しくも逃したが、再び引き寄せたメジャー初出場のチャンス。「今週は全英に一番行きやすいルート。そこを狙って、明日は自分のゴルフをすることを心掛けたい」。

父親の「未来に夢を持ってほしい」という思いが込められた『未来夢』の名前。「最終的な夢は、賞金王とマスターズで優勝すること」と言い切るルーキーが、海外メジャー出場を目指す。（岡山県笠岡市／塚田達也）