メジャー覇者のY.E.ヤンが日本ツアー復帰を果たす
2009年「全米プロゴルフ選手権」でタイガー・ウッズと最終日に最終組でラウンドし、アジア人選手初の海外4大メジャー覇者となったY.E.ヤン(韓国)が、日本ツアー復帰のためにファイナルQTに出場。6日間108ホールを通算19アンダーでプレーし、出場優先順位4番手で来季の出場資格を得た。
ヤンは2002年シーズンから日本ツアーでプレーし、5年間で4勝を挙げて、07年シーズンから米ツアーに転身。「おひさしぶりです」。屈託のない笑顔は健在で、日本語はゆっくりと話せば一通り通じるほど、はっきりと覚えている。
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「とりあえず、出場資格が欲しかったので受けました。でも、どの試合に出られるか分からないですね。来年は欧州ツアーが1番、その次が日本ツアー。あとはアメリカもアジアもスケジュールを調整して出ようと思います」
出場資格は得たが日本ツアー中心というわけではなさそうだ。それでも「ジャパンオー-プンだけは出たいし勝ちたいですね」と、秋の国内メジャー「日本オープン」での優勝を1つの目標に掲げた。
約8年間日本を離れていたことで「選手も試合もだいぶ変わって分からないですね。韓国人選手も私がいたころは5人ぐらいでしたが、いまは20人ぐらいいますよね。あと、私の勝った試合がなくなっているのは寂しいですね」。
ヤンが優勝した「サン・クロレラ クラシック」「アサヒ緑健よみうりメモリアル」「サントリーオープン」の3試合はすでにツアー日程から消えた。「コカ・コーラも名前が違いますね。コースも違うのですか?」と報道陣に逆取材を開始した。
今年は「トップ杯東海クラシック」として開催された試合で、開催コースは三好CCだと伝えると「良かった。私、ナントカ太郎かと思いました(笑)」。42歳になったベテランは、浦島太郎を例えに持ち出し、8年前と変わらぬ笑顔で日本通ぶりをアピールした。(三重県津市/本橋英治)