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矢野東 6シーズンぶりの復活Vへ「夢も希望もない」

ようやく晴れ渡った好天を待ちかねたかのように、ビッグスコアが続出した国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」3日目。2位から出た矢野東は3バーディ、3ボギー「71」(パー71)と伸び悩んだが、通算9アンダーで同順位をキープし、6シーズンぶりとなる復活優勝に向けて首位と3打差に踏みとどまった。

2008年には2勝、賞金ランキング2位と賞金王争いにも加わった矢野も、以降はタイトルから遠ざかるシーズンが続いている。今季も賞金ランキングは90位と低迷、02年から保持し続けているシード権(上位60位)も危うい位置にいる。

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スランプの要因がショットにあることは、スタッツにも色濃く表れている。08年のパーオン率24位に対し、今季は53位。特にパー4のバーディ率の低下が顕著で、バーディ率は5位から72位と大きくランクを下げている。

今週は、3週間前からスイングの大改造に踏み切った成果が現れている形だが、3日目にスコアを伸ばせなかった矢野の心中は、穏やかではない。「ショットが急にアンコントロールになっちゃって・・・。昨日までができすぎだったんですよ。最終日には、夢も希望もないですね」と、悲観的な言葉ばかりが続いた。

ホールアウト後、テレビ中継のラウンドレポーターを務める丸山茂樹を見かけると、足早に歩み寄ってアドバイスを乞う姿も。「必死ですよ」と吐き捨て、そのままドライビングレンジへと移動した。(千葉市/塚田達也)

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