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3位タイの藤本佳則 高麗グリーンの対処法

国内男子ツアー「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」の初日。今季初勝利を目指す藤本佳則が上々の滑り出しを見せた。午前中のプレーで6バーディ、2ボギーの「68」。首位に1打差の4アンダー3位タイで2日目に入る。

スタートホールの10番で10メートルのバーディパットを沈めた藤本は、その後も得意のショートゲームでスコアを伸ばした。上空を旋回する風に苦心しながらも、次々と勝負どころのパットを沈めていく。18ホールのトータルは25パット。「ボギーが無ければいいゴルフ。まあ、ボギーパットも割と入ってくれてよかった」と話した。

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年間のツアートーナメント会場で唯一、高麗芝のグリーンが採用されている芥屋ゴルフ倶楽部。今年は特に丁寧な刈込みを多くの選手が評価しているが、やはり芝目は強く、時としてボールは意図しない回転をしてしまう。ベント芝に慣れたプロが手を焼く難条件。

しかし藤本は「基本的には“適当”にやっている。考えれば、考えるほどドツボにはまってしまう。外れてもしょうがないなんて雰囲気で、『だいたい、この辺かなあ』くらいの感じで打っている」。今週はセンターシャフトのパターを新たに握り、セットアップやタッチには気を払うが、ラインの読みには精神面に余裕を持たせてプレーしている。

ルーキーイヤーの昨年に国内メジャーを制した。しかし2年目の今シーズンは前半戦に思うような成績を残せず、賞金ランキングは26位。前半戦は「ロングゲームに時間がかかってしまった」。そこで、夏場のオープンウィークはショットを集中的に修正。「腕を使えるようなスイングに取り組んでいる。打ち分け、応用力が身について来れば、面白いと思う」と自信をのぞかせる。

賞金王レースは目下、松山英樹の独壇場だ。だが藤本は、東北福祉大の後輩の活躍を気にしつつも、「まだ終わってないんでね。前半であれだけ稼ぐのはすごいけれど、12月のJT(日本シリーズJTカップ)が終わってみないと分からない」とキッパリ。このまま黙っていられるほど、お人よしな先輩じゃあない。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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