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松山英樹を追う片山晋呉「今年はマスターズを見られた」

愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで開催中の「中日クラウンズ」2日目。怪物ルーキー、松山英樹が通算1アンダーの単独首位に浮上する中、1打差の2位にこの日3バーディ、1ボギーの「68」をマークした片山晋呉がつけた。

3番では2メートル、続く4番ではグリーン右のカラーからパターでねじ込み、序盤はパーを並べた片山。我慢を続けた先、折り返しの9番で3メートルを沈め、バーディを先行で優勝争いにしっかりと残った。8メートルのバーディパットを決めた11番直後の12番でバンカーショットを寄せきれずボギーを叩くが、15番では2メートルのチャンスを活かしてガッツポーズ。「最強の和合と仲良くできた。ピンチしかなかったけれど。昨日、今日と最高ですね」。18ホールでわずか21パット。実に11ホールが1パット以下のパーセーブと、最後までしのぎ続けた。

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最年少の永久シード権保持者は、通算26勝目を挙げた2008年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来勝利が無いまま今年1月に40歳に。09年の「マスターズ」で4位に入り、“燃え尽き症候群”に陥って長い時が経過した。しかし「それも今は忘れてできている。今年はテレビでマスターズを見られたから。朝起きて、テレビを見ようってね。ここ何年かはニュース以外で見なかった。見られるようになったのが変わったところ。また行きたくなってきた」と、新シーズンを迎えた心境の変化を認めている。

公言する目標は「40代で1回、賞金王を獲る」。そして「今年はそれの1回目のチャンス」。

昨年10月、“お隣”の三好カントリー倶楽部 西コースで行われた「コカ・コーラ東海クラシック」ではプレーオフ負け。それでも、ゆっくりと時間をかけて、機は熟してきた。「中日クラウンズ」は過去2度の勝利を誇る。「今年は54回大会。ひっくり返すと45(シンゴ)だから」と周囲を笑わせたが、本人の目は本気だ。

強風、そしてガラスのグリーンと、かつてないほど高い難易度となった和合。それでも「結局はこういう方が好き。いろんなことを考えながら経験が必要になる戦いの方が良い」。迎える3日目は、怪物ルーキー松山英樹とともに最終組をプレーする。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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2013年 中日クラウンズ



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