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日本アマ6勝の中部銀次郎さん永眠
2001/12/17 09:00
12月14日午後4時22分、日本のアマチュアゴルフ界の第一人者である中部銀次郎さん(59歳)が食道がんのため、入院先の病院で亡くなった。日本アマ史上最多の6勝を達成、プロで闘う為の実力をも兼ね備えていたにも関わらず、生涯をアマチュアとして全うされた。
近年のアマチュアゴルフ界は、学生ゴルファーでもプロ並みのスケジュールをこなしている選手が少なくない為、社会人ゴルファーがアマチュア界で実績を残すことが難しくなっている。以前は中部さんのように社会人としてのキャリアを持ちながらも、アマチュアゴルファーとして第一線で活躍する選手が注目される事が多かった。
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最近では、昨年の日本アマ優勝者である和田 博氏や、アメリカでは1997年の全米アマ覇者のマット・クーチャーが大学卒業後、プロ転向せずに証券会社に就職してアマチュアゴルファーに専念することで話題を呼んだ(その後、プロの道を諦めきれずに昨年からスポンサー推薦などで出場した数試合で好成績を残し、来年からPGAツアー、フル参戦が決っている)。
アメリカのアマチュアゴルフ界第一人者ではボビー・ジョーンズが最も有名であるが、日本において、長年にわたり中部さんは日本アマの輝かしい記録だけではなく後輩のアマチュア選手の指導にも携わってきた。また、著書などであらゆるレベルのゴルファーにゴルフの真髄をも語られてきた。
゛Play the ball as it lies" 「ボールはあるがままに打つ」は私も中部さんの本を通じて、これこそがゴルフの真の姿であると改めて認識させられた。アマの資格にこだわり続けた中部さんだからこそ、この一言に重みがあり、何かゴルフの本来の姿を一つ教えてもらった。心よりご冥福をお祈り致します。
ゴルフダイジェスト・オンライン代表 石坂 信也