石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
遼、始動! 09年も更なる進化を目指す
年明けの1月4日、石川遼が茨城県にあるしもふさカントリークラブで09年を始動した。初めてゴルフをしたのもこのコース。「クラブハウスに来ると安心する」と、慣れ親しんだホームコースで、家族らと共に今年初ラウンドを楽しんだ。
1番は315ヤードのパー4。「最高のショットでした」という09年第1打は、グリーンまであと数ヤードに迫る、狭い花道に落ちるナイスショット。7番で今年初バーディを奪うなど、結局この日は1イーグル4バーディ2ボギー1ダブルボギーの「68(パー70)」でラウンドし、「年末はクラブを握らない日はなかったけど、ずっと素振りだけしかしていなかった。それでも、今日は結構良いスイングが出来たし、良い滑り出しだと思う」と満足そうに振り返った。
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年末にはジャンボ尾崎邸を訪ねたという石川。到着してすぐの14時30分頃からウォームアップのキャッチボールを始めたが、周囲に野球出身者が多く、ピッチングフォームを教わるなど1時間半は投げ続けていたという。「そうしたらジャンボさんが来て、『もうピッチングはいいから、次はバッティングをやれ』って言われて…」と、そのままトスバッティングに突入。結局暗くなるまでバッティング練習を続け、その日にゴルフをやることは無かったという。
しかし、野球の練習から得るものは大きかった。「ジャンボさんにバッティングの基本を教わったのですが、ピッチングもバッティングも体重移動はゴルフと共通していて、今日もかなり良い感触でドライバーも飛んでいたし、体重移動のコツがちょっと掴めたかな」という石川。これまでよりもテイクバックで右の股関節に体重を乗せつつ捻転量も多くし、「ボールから離れる感じ」という大きなタメを作るスイングへと改良し、「このトップを何年掛かってでもマスターしたら、飛距離は伸びると思う」とさらなる高みを見据えた。
「去年より今年の方が楽しみなので、それを裏切らないようにしたい」という石川は、1月9日からタイで行われるヨーロピアンツアー対アジア選抜チームの対抗戦「ザ・ロイヤル・トロフィ」が今季初戦で、6日にはタイに向けて出発する予定となっている。