今季開幕を新コンビで挑む片山晋呉

2年ぶり5度目の賞金王返り咲きで2008年を締めくくった片山晋呉が、09年は新たなパートナーを発掘した。昨年、賞金ランキング4位に入った谷原秀人のキャディを務めた進藤大典氏が、片山晋呉の09年開幕戦のキャディを務める。

進藤氏は、東北福祉大学で宮里優作と同級生としてゴルフ部に在籍。その後、宮里がプロに転向すると帯同キャディとしてツアーを動向していた。その後、大学の2年先輩となる谷原に声をかけられ、2006年に3勝をサポートすると、昨年も3勝と、プロキャディ界でも一歩抜け出した存在になりつつある。

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宮崎県のフェニックスリゾートで1月28日からトレーニング合宿を行う片山の元を進藤氏が訪れたのは、2月2日。スイング作りがメインの合宿なので、キャディが同行する必要は無さそうに思われるのだが、片山はことある事に「大典、これどう思う？」「これ、真っ直ぐかな？」など声をかけていた。

片山としては、試合のときにお互いの気持ちや考え方が一緒になっていないと一番困る。「このラインはフックかな？」という片山の質問に「たぶん・・・」と答えたら、「そんな優柔不断な回答はいらないよ！」「たぶんじゃなくて、どっちよ！？」など、やり取りが延々と続いた。勝負へこだわる片山は、自分のスイングや道具だけでなく、キャディとのコミュニケーションという部分でも完璧を求めている。

片山はこの合宿を8日に切り上げると、12日に開幕する「マレーシアオープン」に出場。この今季第1戦でスイングの仕上がりなど感触を確かめてから、米国に渡り「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」に出場する予定。しかし、マッチプレー以降、4月のメジャー第1戦「マスターズ」をはじめ、国内ツアーでのキャディは未定となっている。