精鋭揃いのツアー最終戦! 松山英樹が出場
2011年 ゴルフ日本シリーズJTカップ
期間:12/01〜12/04 場所:東京よみうりカントリークラブ(東京)
昨年王者は「今年の藤田寛之を見せたい」
国内男子ツアーの「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は12月1日(木)から4日(日)までの4日間、東京都の東京よみうりCCで開催。藤田寛之はディフェンディングチャンピオンとして今季最終戦に挑む。
昨年は大会最終日に谷口徹との優勝争いを制し、節目となる通算10勝目を自身初の日本タイトルで飾った藤田。しかし、さらなる飛躍を目指した今季はここまで未勝利。2008年からは毎年1勝以上を積み重ねてきただけに「寂しい部分もある」と1年を振り返る。「内容としては消化不良でありながらも、賞金ランクは12位と合格点にあと一歩、決して悪くないとは思っている。けれど周りの期待が大きくなっていただけに寂しい」。
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昨シーズン、賞金ランク2位に入り、今季は海外メジャー全4試合に出場。しかしすべてで予選落ちした。痛感した世界との差は、まずショットの正確性。「飛距離の面ではこれくらい飛んでいればいいと思えるところもあった」というが、トップレベルの選手たちのグリーンをとらえるセカンドショットの精度の高さに驚愕。そして「日本なら悪いときでも予選を通過して、上位にいられることもある。けれど海外では、自分が“良い状態”のときに『なんとか戦えるかな…』という感じだった」という最高峰のレベルを肌で味わった。
だが「目指すゴルフが高いレベルに行ったことで、そこに行けないジレンマに苦しんだ」というシーズンは、むしろ今後に向けての発奮材料だ。「苦しみの中から生まれてくるものもある。この経験がいつか活きて来ると。まだ蕾のままだけれど、花が咲くときもある」と今後に向け、大きな糧にすることを誓う。
「ここに来ると去年のイメージがよみがえってくる。もう一度同じことをできるかは難しいけれど、去年のイメージをいい意味で持ちつつやりたい。ただ、そこにこだわりすぎず、今年の藤田寛之を見せられたら」。昨年に引き続き、ドラマチックな4日間の主役を演じることはできるだろうか。(東京都稲城市/桂川洋一)