比嘉一貴が国内ツアー年間王者奪取へ その先に見据えるは2度目の欧州挑戦
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(30日)◇ JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7480yd(パー72)◇晴れ(観衆2382人)
実力者がじわり順位を上げてきた。比嘉一貴は6番パー5で、グリーン左前バンカーからの第3打をカップに沈めてイーグルを奪う。ほかに2バーディでボギーなしの「68」と伸ばし、8位から5位へ。「大きなミスもなく。池に入ったかなというショットもセーフだったり、ラッキーも大きかった」。穏やかな口ぶりと充実感の漂う表情が、好ラウンドだったことを物語った。
昨シーズン、日本勢で初めてアジアンツアーの年間王者に輝いた。今季は2週前にメジャー「全米プロ選手権」に挑み、アジアンツアー、そして国内ツアーを転戦する。ショットの感触はシーズン当初から良かったものの、パッティングで苦労してきたという。姿勢やアライメントといった基礎的な部分からキャディとともにチェックを続け、好転の兆しが見えたのが今季ベストの17位に入った前週の「日本プロ選手権」。上り調子で迎えた今大会は3日連続で60台を並べ、優勝争いに加わった。パットの状態は「普通に戻ったって感じっす」と表現するが、持ち前のショット力とかみ合えば首位との4打差は十分に射程圏だ。
今大会は有資格者を除く上位3人に7月のメジャー「全英オープン」出場権が与えられるが、比嘉は日本、アジア、オーストラリア、南アフリカの4ツアーを対象とした「インターナショナル・フェデレーションランク上位5人」の資格ですでに切符を持っている。「チケットを意識しないでいいので、プレーのマネジメントに左右されずにいけるかな」と、もちろん見据えるは今季初となる通算9勝目だ。
そしてその先には、心に決めた目標もある。「また日本で賞金王になって、DPワールドツアー(欧州ツアー)に挑戦したり、そういう道につながればいい」。2022年以来の国内ツアー王者奪取を宣言した31歳は、常に世界に目を向けている。(岡山県笠岡市/中村文香)