石川遼はモヤモヤ解消を模索中…窮地からのバーディも起爆剤にならず
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2日目(6日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇晴れ(観衆2418人)
好調を実感しているのに、スコアにつながらない2日間がもどかしい。出だしの1番はピンそば1.5mに絡めてバーディ発進を決めたものの、「悪くない状態を生かせず、再現性の高いプレーをできていない」と流れを作れない。2バーディ、3ボギーで連日の「71」。通算2オーバー32位で予選は通過したものの、プレーを振り返る言葉の歯切れは悪く、表情は硬いままだった。
初日から続く、イメージと一致しないミスにストレスばかりが募っていく。距離の長い2番では、ドライバーの1打目を左のラフに入れて3オン2パットのボギー。6番(パー5)では1Wショットを右の林に曲げながら、木の間を低く通すリカバリーでピンまで約30ydに運び、アプローチを寄せて2つ目のバーディを奪った。
「あそこまでのピンチは、あのホールだけだった」という窮地をバーディに変えても、小さなミスの積み重なりがボギーを誘発する。10番では右サイド、グリーン手前とラフを渡り歩き、前方の木を避けようと低く出した3打目のアプローチはグリーンに届かない。1.5mを外して再びスコアを落とした。
15番(パー5)で作った4mのチャンスも、ボールはカップの底をたたかない。グリーン奥にピンが切られ、初日よりも難度が抑えられた池越えの難関17番では、左ラフからの2打目のインパクト直後に両手からクラブが離れた。ボールは辛くも池を越えてグリーン左のラフに止まったが、3mのパーパットを決められず3つ目のボギー。後半9ホールはすべてフェアウェイを外す苦しい展開に終始した。
「ミスを減らしていければアンダーも出せたと思う。ミドルパットのラインの読みがもう少し合ってくれば、もっとバーディが獲れるしボギーも減らせると思う」。首位に8打差で迎えるメジャーの週末。これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らし、昨年プレーオフで敗れた雪辱へ望みをつなぐムービングデーにしたい。(茨城県笠間市/塚田達也)