妻の女子プロから「練習しすぎ」 松田一将が結婚でたどり着いた“無の境地”
◇国内男子◇関西オープン 初日(15日)◇日野ゴルフ倶楽部(滋賀)◇7035yd(パー70)◇晴れ(観衆719人)
31歳の松田一将が5バーディ、1ボギーの「66」で回った。ツアー初優勝へ4アンダーで滑り出した。「パターが良かった」と前半3番は100ydから54度で1mにつけてバーディが先行。続く4番(パー3)も2mにつけて連続バーディを奪った。
相棒は大阪学院大2年から使い続けるオデッセイのTRI-HOT 3 ix。「他のも使いましたが、結局これに戻ってきてしまう。打感が良い」と言う。
昨年2月に女子プロ新海美優との結婚を発表した。その新海から「練習しすぎ。考えてやって。練習しても良いが、考えてやらないならやるな」と厳しいアドバイスを受けた。
そこで今年1月はクラブを握らず、2月の練習も例年の半分以下に抑えた。1日中やっていた練習はメリハリをつけて2時間程度となった。松田も「短期集中のほうが効率良い。去年よりも悩んだりしなくなって頭も楽になった。前までは納得するまで打ってしまって、最後はわけわからん感じで終わることが多かった」。ゴルフ場や練習場を離れれば、きっぱりと競技のことは考えないようにした。
今季ここまで試合出場がない新海だが、5月末に背中の手術を控えているという。「毎日電話をしています。『気楽にやって』と言われました」。復帰を目指す新海に初優勝を届けたい。(滋賀県日野町/玉木充)