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ウッズらしのぐ大会最少“72ホール1ボギー” 米下部育ちマクグリービーが鉄壁V

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(17日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7042yd(パー71)◇晴れ(観衆4965人)

通算22アンダーで大会最多アンダーパー記録(2016年のブルックス・ケプカ、22年の比嘉一貴が記録した21アンダー)を1打更新したマックス・マクグリービーは、派手なスコアとは裏腹に手堅かった。出だしの1番と4番(パー5)で3mのチャンスを外し、5番で初バーディを奪った直後の6番パー3。ティショットをショートサイドの右に外した。グリーン面まで1.5m打ち上げでエッジから3ydのピンまで10yd。高難度のアプローチを1mまで寄せ、パーセーブした。

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敗れた松山英樹が「4日間、1ボギーで回られたら厳しい」と脱帽した。ボギーは第1ラウンドの17番(パー3)で喫しただけで、第2ラウンド以降はノーボギー。72ホールで1ボギーは、開催51回目の大会において1995年の尾崎将司、04年のタイガー・ウッズ、10年の池田勇太が記録した“3ボギーV”を更新するセーフティぶりだ。

マクグリービーは「追ってくる選手を近寄らせないように意識していた。それが22アンダーにつながったのかなと思う」と振り返る。バーディパットを打ち続け、反撃を試みた松山との最終組対決は「実際の差よりも縮まっているように感じていた。当たり前だけど、ギャラリーもみんな彼の応援をしていたしね」とプレッシャーはあったという。

2020-21年、22-23年シーズンをPGAツアーで過ごし、22年「プエルトリコオープン」2位のキャリアがあるが、トップ10は3回だけ。2回目の“下部暮らし”となった今季コーンフェリーツアーで、大西魁斗が優勝した6月「UNCヘルス選手権」で1打差2位となって、その後に2勝、来季の米ツアー再昇格を決めた。

今回の来日は、用具使用契約を結ぶ住友ゴム工業(ダンロップ)による推薦出場。「カイト(大西)にも勧めてもらったんだ。日本のいろんな話を彼から聞いて来たよ。ボーナスと思って積極的なプレーをしたい」と意気込んで4日間を迎えていた。

29歳で再挑戦するPGAツアーに向けては「以前はアップダウンの激しいタイプだったけど、今度は安定したプレーができるようにしたい」と言う。決勝ラウンド2日間を松山と同組でプレーしたことは“財産”だ。「彼は世界のベストプレーヤーの1人。集中力、意識、取り組み方と学ぶことがたくさんあった」。日本での1勝を踏み台にし、飛躍を狙う。(宮崎市/加藤裕一)

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