ニュース

国内男子日本オープンゴルフ選手権競技の最新ゴルフニュースをお届け

ボヤく23歳・金子駆大が7位に浮上 「作業みたいなゴルフ」が得意

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 3日目(12日)◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉)◇7251yd(パー70)◇晴れ(観衆3738人)

「帰ろう、帰ろう…」と金子駆大がボヤいたのは、第2ラウンドのハーフターンを迎えたころ。前半を終えて通算7オーバーまで後退したが、“ボソボソ”つぶやいてからが強かった。「ボソボソ怒って、切り替える。誰にも聞こえないように」。アウトのバックナインで5つ伸ばして「69」と巻き返し、通算2オーバー13位。上位で予選を通って、3日目の好プレーにつなげた。

<< 下に続く >>

初シード選手として参戦する22歳は、もともとの性格が「負けず嫌いで、沈みやすい」。ボギーをたたくと凹みやすいが、その場で怒りをつぶやくことで発散できる。この日はショットの調子が良く、難度の高いセッティングでパーオン率は7割を超えた。「フェアウェイに置いて、乗せて、2パット。ずっと作業みたいなゴルフをしていた」。4~5mのバーディパットを打ち続けるゴルフで3バーディ、3ボギー「70」にまとめ、この日はボヤくこともほとんどなかったという。

通算2オーバーで7位に浮上。「難しいコースが好き。自分の良いところが出せるから」と、淡々とプレーできる“作業みたいなゴルフ”は得意分野だ。予選会を通って出た昨年大会も3位でフィニッシュ。初のトップ10入りで賞金982万8000円を獲得し、シード圏内に食い込んだ。

今季5度のトップ10入りで賞金ランキングは14位。1年前に手にした「前年大会上位10位」の資格で、初優勝を目指して戦っている。「優勝して複数年シードを獲って、海外に行きたい」。この年末には、来季アジアンツアーの出場権を求めて予選会にも挑戦する。今週を終えて賞金ランク上位8人に入れば、10月24日開幕の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・アコーディア・ゴルフ習志野CC)の出場権も手に入る。

前年大会の最終日は、最終18番で微妙な距離のパーパットを沈めて「やった」と小さな声でつぶやいた。「あしたも攻め方は変えずに。パターが入ってくれたら、もうちょっと良いところに行けると思う」。ボヤきではなく、今年もうれしい“つぶやき”で終われたら最高だ。(埼玉県狭山市/谷口愛純)

関連リンク

2024年 日本オープンゴルフ選手権競技



あなたにおすすめ

特集SPECIAL

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!