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ツアー用“顔写真”を撮られてバーディも獲った 森本英明はマスター室からティイングエリアへ

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 2日目(4日)◇三木GC(兵庫)◇6993yd(パー71)

「初めてなので緊張しています」。開催コース・三木GCに所属する32歳の森本英明がメディアに囲まれ、ポロリと本音をこぼした。

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「いったらいけない方向だけ避けて回りました。初日は正直緊張していた。回りながらも吐きそうだった。きょうは気楽だった。いつも通りにしようと心がけた。予選通過だけ目指していました」

第2ラウンドの前半アウトを1バーディ、1ボギーとすると、ハーフターン前の空き時間に日本ゴルフツアー機構(JGTO)のウェブサイトに掲載する顔写真を撮ってもらった。ツアー出場は2018年、23年「関西オープン」に出ただけで、今季初と通算3試合目とあって、プロフィールの写真もなかった。

後半スタート前には顔写真がサイトにアップされ、快進撃が始まった。11番(パー3)は8Iで右1mにつけ、13番でも伸ばし、最終18番(パー5)は74ydから58度で4mにつけてバーディ締め。この日の第2ラウンドは4バーディ、1ボギーの「68」と、第1ラウンドの「65」から未経験だった60台を重ねて、初の予選通過を確実にした。

父の影響で12歳からゴルフを始め、滝川第二高2年のときにプロを目指した。普段はコースのマスター室での仕事をこなしながら、「アドレスを徹底的に教えています」とメンバーへのレッスンにも精力的に汗を流す。ティイングエリアでは多くの知人が普段と違う“ツアープロ森本英明”を見守ってくれた。

初日から妻の絵梨さん、5歳の長男・奨也くん、3歳の長女・梛七乃ちゃんがロープの外から声援を送った。ツアーで戦うパパの姿を初めて見せることができた。

トップと3打差の通算9アンダー暫定8位で週末に進む。「あと2日間で20アンダー近くに持っていきたい。自分のプレーができればいい。賞金は家族のために使いたい」。高ぶる気持ちを抑えながら目の前の一打に集中する。(兵庫県三木市/玉木充)

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