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「16番を外したのが全て」 蝉川泰果の日本タイトル3冠はお預け

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権大会 最終日(7日)◇富士カントリー可児C志野C(岐阜)◇7201yd(パー72)◇晴れ(観衆4491人)

最終18番、10mのバーディパットを祈るように見送った。「耐えてくれたら入る」――。願いは届かず、カップ際でラインは右に歪んだ。パターを高く掲げた手を力なく落とす。蝉川泰果はあと1打が届かず、シーズン初勝利、史上最年少での日本タイトル3冠はお預けになった。

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出だしのボギー発進はすぐに取り返した。1Wショットを大きく右に曲げた続く2番(パー5)でバウンスバック。さらに3番で5mを流し込む2連続バーディでガッツポーズを見せ、杉浦悠太との差をスタート時の2打に戻した。

ボギーにした7番(パー3)、9番などの左へのショットミスは「今やりたいスイングとしては良い方向に向かっている。右に抜けない球を今は打っている」と想定内。2打差ターンから後半10番で1打差に迫った。

悔やみきれないのが終盤16番のボギー。1mを決められなかった。「16番のパーパットを外したのが全て」。18番はフェアウェイ中央からの2打目で決定的なチャンスを作れず、「1ピン以内に絡められなかった。プレッシャーがかかった場面で力んでしまうことにも気づいた」と反省。「セカンドショットも悔しい、バーディパットも悔しい、16番も悔しい」。溜まりに溜まった思いを吐きだした。

初日から3日間、60台をマークして最後に「71」。通算17アンダーの2位で終え、「こういうチャンスはなかなか巡ってこない。しっかりものにしたかったというのが正直な気持ち」と語った。PGAツアーにもスポット参戦したシーズン序盤戦を経て、国内ではようやく今季初の1ケタ順位でのフィニッシュ。「要所でのアプローチやパッティングを決めきれていない。もうちょっと自分の思うようになれば、去年以上の姿を見せられると思う」

2022年「日本オープン」、23年「日本シリーズ」に続く、3種の日本タイトル獲得の次のチャンスは来年。まだ23歳。尾崎将司が持つ最年少記録27歳248日まで、時間はたっぷりある。(岐阜県可児市/桂川洋一)

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