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8時間の出番待ちにフラれても… 池田勇太は「良い経験」

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権大会 初日(4日)◇富士カントリー可児C志野C(岐阜)◇7164yd(パー71)◇晴れ(観衆2711人)

2週前、栃木・西那須野CCのクラブハウス周辺で池田勇太は出番をうかがっていた。「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」の156人のフィールドに入れず、身分は待機選手の1番手。第1組がスタートする午前6時半から、最後の組の午後1時10分まで欠場者が出るのを待っていた。

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プロ入りから間もなくツアーの第一線に立ち、通算21勝を挙げた池田にとって「人生初」のウエーティングは結局、実らなかった。そのまま千葉の自宅に車で帰宅。早朝の練習時間も含めると、8時間以上はコースで待ちぼうけだった。

「でも良い経験です」と話すのは、日本ツアーの待機システムが“アナログ”だと発見できたから。海外ツアーでは、あらゆる情報伝達がスマートフォンを介したデジタルでの通知が主流になって久しい。「若い選手、毎週そうやっている子なんかかわいそう。そういうことは、僕らが経験して言わないと変わらない」と思った。

顎関節のバランスの崩れから身体のあらゆる箇所に痛みを覚え、14シーズンにわたって守ってきたシードを昨年失った。5月の「ミズノオープン」で戦線復帰し、今大会がレギュラーツアー2戦目。その間、ABEMAツアーにも2試合出た。「若い子たちは面白い。いろいろ“うまい、ヘタ”がある」。16年ぶりの下部ツアー参戦で知ることも多かったという。

本調子に依然としてほど遠い。「少しずつ振れるようになってきたというか、思うような飛距離が出せるようになってきたところ。8割、9割の力では打てるようになってきた感じはある」。今大会はパターを除く13本のクラブのグリップをバックラインがないモデルに一新した。「日によってアイアンが左右にズレていた。それをなくすために。違和感はものすごくある。指の間に重たさを感じないから、クラブが軽く感じるな」。この調整もまた、人生初だ。

年間4勝をマークした2009年にキャリアの初優勝を飾ったのが、この大会。「まあね、もうずいぶん古い話です」と笑った。この日は前半インからスコアを伸ばし、最終9番で2打目をピン手前1.5mにつけて7つ目のバーディ。ボギー2つで「66」、5アンダーの好発進を「それ(グリップ)が功を奏した感じはする」と振り返った。小さな手応え一つひとつが、復調のサインになる。(岐阜県可児市/桂川洋一)

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