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河本力がパー4で1オンイーグル 中嶋常幸の98年伝説ホールインワンを彷彿

◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(4日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆5613人)

河本力が1番パー4でギャラリー驚がくのイーグルを奪った。ティからグリーンエッジまでは21ydの打ち下ろしを含めて312yd、ピンまではこの日さらに13yd。1オン狙いのティショットが見事にグリーンに着弾し、カップの右脇をすり抜けてピン奥に付くと、3mの下りのラインを流し込んだ。

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1998年に中嶋常幸が同じホールで第1打をカップに放り込み、ツアーで史上唯一のパー4でのエース、アルバトロスを達成した。当時は1Wで花道から転がって入ったのに対し、目下のツアー屈指の飛ばし屋は3Wでのキャリーでグリーンをキャッチした。

第1打を放った選手は、左サイドの木々の向こう側にあるグリーンの様子を目視できない。河本はティイングエリア横の電光掲示板でボールの行方を確認し、「完ぺき。すごく(カップの)近くを通った」と自ら興奮。大歓声に手を挙げ、満面の笑みで応えた。

「右手前のバンカーはOKで(入れても良いと思って)打った」と解説する。「その中でも絶対にドローはさせる。右サイドへの突き抜けだけは絶対にさせないように。ただ、ドローが強すぎるとやっぱり転がりすぎて(左)奥に行ってしまう。奥に行ったら(バーディすら)ノーチャンス」。3Wで300yd超の規格外ショットにも計算すべきことは多くあった。

8アンダー2位からのイーグル発進で勢いづき、前半8番終了時には通算12アンダーで単独首位に立った。7番(パー3)、8番と下りのバーディパットを丁寧に沈め、盤石と思われたが、バックナインで「40」を叩いた。11番で2打目が上空の枝に当たって手前側にポトリ。「ダブルボギーは想定していなかったスコア。その後、3個ボギーを打っている。やっぱり少しこたえた」と自ら混戦の渦に巻き込まれた。

ムービングデーのスコアは結局「71」で首位と3打差の7アンダー5位で最終日に入る。逆転のチャンスについて「可能性はあると思う」と顔を上げた。「状態は確実に悪くはない。自分自身に集中して最初から最後までやり切るのが目標です」とスタイルと姿勢を貫くつもり。スーパーショットはきっと大観衆を味方に付けられる。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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