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新世代の台頭に割って入るのは!? /2010年国内男子ツアープレビュー

石川遼の出現が契機となり、復興を果たした国内男子ツアー。2007年、16歳でツアー最年少優勝。2008年に賞金ランキング5位と躍進し、昨年は史上最年少で賞金王を手に。加えて昨年は、石川に対をなすライバルも出現した。石川とはまったく異なる魅力を秘める、24歳の池田勇太。若き世代により演じられた賞金王争いに、新時代の到来を感じたファンも多かったはずだ。

その中で迎える2010年シーズン。実力や勢いから見れば、やはり石川と池田の2人に期待が寄せられるところだが、気がかりなのは池田が昨シーズンに痛めた右手首と腰の状態だ。1月は治療に専念し、2月から本格的な練習を開始する予定と話していたが、この調整の遅れが長いシーズンにどのような影響を及ぼすか。加えて、今年は「マスターズ」をはじめ海外ツアーへの出場が増えることが予想され、ハードな日程への体力的な不安もある。

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一方、昨年の石川は海外と日本を頻繁に往来しながらプレーを続け、中盤戦から終盤戦にかけては実に17週連続という超過密スケジュールにも状態を崩すことなく戦い抜いた。このオフも下半身の強化に努める予定で、今年も体力面での心配はないだろう。海外競技(メジャーとWGC)でも賞金を重ねることが予想され、2年連続での賞金王獲得に向けて死角は無いように思われる。

また、2010年は再起のシーズンとなるのが、2008年の賞金王・片山晋呉、賞金ランク2位の矢野東、同4位の谷原秀人。2009年はいずれも賞金王候補に挙げられての幕開けとなったが、この3人が未勝利に終わることなど誰が予想しただろうか。特に片山は4月の「マスターズ」で日本人最上位となる単独4位に入り、「これ以上、燃えるものがない」といわゆる“燃え尽き症候群”に。それでもシーズン終盤に入ってからは勝利への意欲を取り戻すなど、新たなシーズンに向けてリベンジを期す気持ちは強いはずだ。さらに、昨年の最終戦で10年ぶりとなる国内ツアー制覇を遂げた丸山茂樹も見逃せない存在だ。

若手が新時代を確固たるものとするか、リベンジを期す中堅勢が主役の座を奪い返すか。そして、ベテラン勢がその間に割って入れるか。2010年も、見所が満載の男子ツアーが熱い!

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