秋の新作ドライバー「マトリックス図」で比較 国産ブランドの逆襲が始まった
1Wはピンがトップ 優勝ギアのシェア調査/男子ツアー編
2023/12/25 15:01
全26試合が開催された2023年の国内男子ツアー。賞金王の中島啓太が3勝、賞金ランキング2位の蝉川泰果、3位の金谷拓実が2勝を挙げたほか、平田憲聖や岩崎亜久竜、当時アマチュアの杉浦悠太らが初優勝を飾り、シーズンを盛り上げた。
彼らを含む今季優勝者たちの使用クラブを振り返ると、26試合で延べ364本(重複を含む)が勝利に貢献したことになる。各大会の優勝者が使用していたギアのメーカー別シェアを、8部門(ドライバー、シャフト、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パター、ボール)に分けて調査してみた。
<< 下に続く >>
◆ドライバー:ピンが1位、2位はテーラーメイド
「関西オープン」と最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」優勝の蝉川、ソン・ヨンハン(韓国)、大槻智春らが使用するピンがトップ。中島や岩崎が使うテーラーメイドが1本差で2位になった。なお、「三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝者の今平周吾は1Wを抜いていたため、合計25本(シャフトも同様)となっている。
<メーカー別シェア(全25本)>
24%(6本) ピン
20%(5本) テーラーメイド
16%(4本) タイトリスト
12%(3本) キャロウェイ
8%(2本) ダンロップ、プロギア、ミズノ
4%(1本) ヤマハ
◆シャフト:グラファイトデザイン&藤倉が1位
「ツアーAD」シリーズで知られるグラファイトデザインが昨年に続いて1位をキープ。「スピーダー」や「ベンタス」シリーズの藤倉コンポジットも9本で並んだ。
<メーカー別シェア(全25本)>
36%(9本) グラファイトデザイン、藤倉コンポジット
16%(4本) 三菱ケミカル
8%(2本) USTマミヤ
4%(1本) トゥルーテンパー
◆フェアウェイウッド:テーラーメイドが差をつける
中島、岩崎らが使うテーラーメイドが、2位のキャロウェイに4本差をつけてトップ。3位にはタイトリスト、ピン、プロギアの3メーカーが並んだ。
<メーカー別シェア(全40本)>
33%(13本) テーラーメイド
23%(9本) キャロウェイ
10%(4本) タイトリスト、ピン、プロギア
5%(2本) コブラ、ダンロップ
3%(1本) ミズノ、ヤマハ
◆ユーティリティ:テーラーメイドとミズノが人気
フェアウェイウッドでトップだったテーラーメイドがユーティリティでも1位。今季2勝の平田、杉浦が使用するミズノが並んだ。3位はソンらが使うピン。
<メーカー別シェア(全26本)>
23%(6本)テーラーメイド、ミズノ
19%(5本) タイトリスト
15%(4本) ピン
11%(3本) ダンロップ
3%(1本) キャロウェイ、Aデザインゴルフ
◆アイアン:ピンに軍配
蝉川、ソン、大槻らが使用するピンが43本で1位。今季2勝を挙げた谷原秀人が使うヨネックスが16本で5位に入った。
<メーカー別シェア(全176本)>
24%(43本) ピン
18%(32本) テーラーメイド
13%(22本) タイトリスト
10%(18本) ミズノ
9%(16本) ヨネックス
8%(14本) ヤマハ
7%(13本) ダンロップ
7%(12本) プロギア
3%(6本) キャロウェイ
◆ウェッジ:「ボーケイ」の人気変わらず
今平、岩田寛、木下裕太らが使用する「ボーケイ」シリーズでおなじみのタイトリストが30本でトップ。中島、「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」優勝のルーカス・ハーバートらが使用するテーラーメイドが2位。蝉川らが使うピンが3位だった。
<メーカー別シェア(全71本)>
42%(30本) タイトリスト
21%(15本) テーラーメイド
18%(13本) ピン
11%(8本) ミズノ
6%(4本) クリーブランド
1%(1本) アクシスゴルフ
◆パター:オデッセイが4割
キャロウェイのパターブランド、オデッセイが約4割を占めて1位。タイトリストのパターブランド、スコッティキャメロンが2位につけ、3位はピン。昨年0本だったテーラーメイドが僅差で4位だった。
<メーカー別シェア(全26本)>
42%(11本) オデッセイ
23%(6本) スコッティキャメロン
19%(5本) ピン
15%(4本) テーラーメイド
◆ボール:「プロV1」シリーズのタイトリストが今年も断トツ
昨年も1位だった「プロV1」シリーズのタイトリストが4割超えで1位。2位は「Zスター」シリーズのダンロップだった。
<メーカー別シェア(全26種)>
46%(12人) タイトリスト
26%(7人)ダンロップ
19%(5人) テーラーメイド
7%(2人) ブリヂストン