中島啓太が6冠「海外挑戦して子どもたちの憧れに」/国内男子ツアー表彰式
蝉川泰果に“総合力1位”の勲章 来季は賞金王 & パリ五輪を強く意識
日本ゴルフツアー機構(JGTO)は4日(月)、都内でジャパンゴルフツアー表彰式を行い、今季2勝の蝉川泰果がメルセデス・ベンツトータルポイントランキングとイーグル率の2部門で受賞した。
トータルポイントランキングはプレーの総合力を示し、平均ストローク数やパット数、平均飛距離など9部門のランクをポイントに換算、その合計で順位を決める。蝉川は前週の最終戦「日本シリーズJTカップ」でも「(1位を)死守したい」と、優勝と同じくらい気にしていたものだった。
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最終戦は、首位に並んだ中島啓太らとの優勝争いの末に1打差で勝ちきった。4月「関西オープン」以来のツアー通算4勝目を挙げ、「試合の緊張感から解き放たれた。朝起きたときのスッキリ感が全然違いました」と最高の形でシーズンを締めくくった。
今季賞金ランキング2位の資格により、来季は限定的ながらDPワールドツアー(欧州ツアー)への出場が可能となる。「海外に出る機会が多くなると思う。そこで1勝を目標に」と、海外進出のチャンスに胸を躍らせた。
まだ詳細なスケジュールは決めていないが、主軸は日本に置く予定。「いずれは賞金王を獲りたいという目標は、今も変わらない」と意気込んだ。
来夏に控える「パリ五輪」も気になるところ。60人の出場選手は世界ランクに基づくオリンピックゴルフランキング(以下OR)で選出され、男子は24年6月17日に決定する。ランク15位以内(各国・地域で最大4人)は自動的に出場権が得られ、以下は各国・地域で最大2枠を争う。
最新の世界ランク112位で、日本勢では松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続いて5番手につけている。「めちゃくちゃ(五輪出場を)見ています。来年、今よりどんどんうまくならないと」と来季の活躍を誓った。(編集部・谷口愛純)