45歳、出場はフィールド最多の15回

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前（29日）◇東京よみうりCC（東京）◇7023yd（パー70）

フィールドの中で、出場15回は最多になる。45歳の谷原秀人が大会3連覇をかけて、最終戦に臨む。昨年は4打差を逆転して大会6人目の連覇を達成。3連覇はこれまで藤田寛之しかいない。

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「このメンツの中で、それ（3連覇）ができたらうれしいですけど。なかなか厳しいんじゃないかな」と、今年も出場選手は20代がずらり並ぶ。フィールドの平均年齢は29.9歳。自身が同年代のころは「延々と練習していた。若い時の方が、不安要素がめちゃくちゃあったから」とがむしゃらに打ち込んだ。

45歳を迎えた今年は、家族との時間を優先する意味でも出場試合数をセーブ。今季はここまで14試合にとどめる中、2勝を遂げた。「若い子たちよりも経験値はあるので、逃げ方も知っている」とメリハリをつけながら、ベテランとしてのキャリアを積んでいる。

「良い時代だなと思います」と若手の活躍を喜ぶ。28日には、自身が主戦場としてきた欧州ツアーで久常涼がルーキー・オブ・ザ・イヤー（新人賞）に選ばれた。「彼のポテンシャルはもともと分かっていましたし、早く海外に行ったのもいい。怖いもの知らずに戦える」と祝福した。

自身の「がむしゃらさ」は年々減っているが、今週は特に経験値が武器になることを知っている。傾斜が強いグリーンはシーズンを通しても「ここが一番難しい」と話すほど。「自分の得意なグリーン上や、アイアンが整ってくれたら」と若手に勝負を挑む心づもりはある。「若手はすばらしい子たちばっかりなので、どれだけ食らいついていけるか」と意気込んだ。(東京都稲城市／谷口愛純)