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18歳でゴルフを始めた27歳アマチュア ツアーデビューは「73」

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 初日(2日)◇ABCGC(兵庫)◇7217yd(パー72)◇晴れ(観衆651人)

快晴微風の天気でトップは9アンダー、5アンダー以上が14人もいた。自身も18ホールで14回、パーオンした。にもかかわらず36パットで、1オーバー「73」の78位。27歳のアマチュア、奥松良太は「パットが入らなかったですねえ」とこぼした。生涯初のツアー競技。「63」でトップ通過したマンデートーナメント(主催者推薦選考会)はセンターが多かったピン位置も、本戦はシビアで、仕方ないと言えば仕方ない。

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幼少時にゴルフを始め、ジュニアで腕を磨いて…という“今どきのアマチュア”ではない。父・英樹さんが兵庫県姫路市で練習場「夢前水上ゴルフセンター」を経営しているが、中学はバスケットボール部で、ゴルフを始めたのは “帰宅部”だった太子高を卒業する頃。“100切り”は19歳になる直前、20歳で挑戦したローカル競技では「92」を打った。

高卒後に通った専門学校で放射線技師の免許を取得し、病院に就職したが「ゴルフが本当に面白くなって」と2年で辞めた。「ツアー競技に出てみたい」という一心で、練習場を手伝い、スポットで放射線技師の仕事も入れ、ゴルフ場でキャディのバイトをしながら、練習してきた。ゴルフを始めて10年になる今年、関西ミッドアマを2連覇し、日本アマに初出場。そして今回、待望のツアー初出場を果たした。

「日本アマに出ることができて、やっと自信が少し出てきました」。182cm、81kgの恵まれた体格を生かし、キャリーで約300ydの飛距離を誇る。この日、スタートホールの10番(パー4)のドライバーショットは同組の大岩龍一トッド・ペクをアウトドライブした。「飛ぶのは飛ぶんですよね。それがあるから、頑張ってきたところはあります」と胸を張る一方で「グリーンに近づくと、どんどんボロが出てくる」と笑った。

昔は中学、高校を出て、研修生でゴルフを始め、プロになるのが20代後半なんてパターンがむしろ“王道”だった。「今どきのアマチュアと、自分が違うってことは分かります。僕はただのゴルフ好きが高じてって感じですし。でも、遅咲きって言葉もありますし」。昨年から挑戦しているQTは2年連続1次落ちしたが、来年は日本プロゴルフ協会(PGA)公認プロテストも受験するつもりだ。「まだワンチャンありますよね」。パットが入りさえすれば、遅咲きアマが4日間プレーできる可能性は十分にある。(兵庫県加東市/加藤裕一)

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