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蝉川泰果はプロ1周年 「おおらかに、でもガッツを持って」

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 事前(1日)◇ABCGC(兵庫)◇7217yd(パー72)

プロデビュー戦の昨年大会から、1年経った。蝉川泰果は少し懐かしそうに振り返る。「もっと思い切って、ミスするのが当たり前ぐらいの気持ちでやっていたら…。ミスが許せなくて、ピンと張り詰めていたようで」。「パナソニックオープン」「日本オープン」での国内男子ゴルフ初の“アマチュア2勝”からの節目の大会は通算7アンダー28位だった。

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「ミスが許せなくて」というメンタルはこの1年間、自分を縛ってきたものかもしれない。2週前、日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」を終えて、父・佳明さんに指摘された。「お父さんに『暗いな』と言われました。確かに失敗した時のことを思い返すと、そうなっていたな…と思うんです」。プロでありたい、結果を残し続けたい思いが、前向きさ、アグレッシブさにブレーキをかけた。同時にメンタルコーチからは「1年前のガッツをもっと出した方がいい」と指摘されたという。

「ミスしてもおおらかに受け止める、ガッツを出してポジティブに考えていく。すぐできることじゃないでしょうけど、少しずつ、そういう考え方ができるようにしていきたい」

今大会は1年前のプロデビュー戦というだけではない。生まれ育った兵庫県加東市で行われる“超・地元大会”だ。大阪・興国高1年で出場した2016年大会は、ツアー出場4戦目で初の予選通過を果たした。「今週はパットが課題です。これは決めたい、というパットを外さないこと」。プロデビューから1年間、経験した全てを出して優勝を狙う。(兵庫県加東市/加藤裕一)

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