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遼が会見「今が、一番ゴルフが好きと言える瞬間」

今年の「ジャパンゴルフツアー表彰式」で過去最多となる9冠に輝いた石川遼が、賞式後に会見を行い、受賞の感想や来シーズンへの抱負を語った。特筆すべき点は、昨年の表彰式で「ぜひ狙いたい」と意気込んでいたバーディ率賞を始め、平均ストローク賞、平均パット賞と、プレー内容にまつわる部門賞を3つも獲得したことだ。

「平均ストロークとパットが何で石川遼なんだ、と言われる方もたくさんいると思いますが、僕自身がそう思っています。まだまだ練習不足の点が多いと感じているので…。特にパッティングですね」と自身も首をひねる。さらに「パーオン率(24位)とパーキープ率(15位)が低いのは見逃せない点。来年はこの2つの部門を向上させればいいのかな」と、喜びよりも自らに足りない部分への課題を口にしていた。

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史上最年少で賞金王を獲得した快挙も、石川は既に過去の事と話す。「賞金王になった実感は、正直薄れています。全員が日本シリーズの最終日をホールアウトした瞬間は重さを感じましたが、その瞬間から過ぎ去った過去になりました。もう自分の気持ちは前を向いていますし、余韻に浸っている暇もありません」。

石川は続ける。「これだけゴルフに興味が湧いてきたのは初めて。今が一番ゴルフが好きと言える瞬間だと思います。この気持ちをもっと強く持てるように、今年以上に体力や技術の向上を追及する気持ちを持ちたいですね」。飽くなき向上心と、心からゴルフを愛する気持ち。それこそ、石川の強さを生んでいる一番の要因と言えるだろう。

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