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「去年の自分より劣っているのかな…」蝉川泰果は葛藤乗り越え快挙に再挑戦

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(11日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪)◇7315yd(パー70)

1年前、アマチュアだった蝉川泰果はゴルファー日本一に輝いた。1927年の第1回大会を制した赤星六郎以来95年ぶりの快挙。アマでツアー2勝は史上初だった。

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当時は “連戦連勝”。下部ABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」、レギュラーツアー「パナソニックオープン」、そして日本オープンと出場したプロの試合で勝ちまくった。もちろん学生競技でも結果を残し、「すごく勝ち癖というか、勝負勘というか、自信満々だった」と振り返る。

プロとして臨む初めてのシーズン。開幕2戦目の4月「関西オープン」優勝から半年近く経った。「どうやって勝っていたのかなと考えたりする日々がある」。賞金ランキング4位につけていても、アマでの栄光が輝かしい分だけジレンマは募る。

タフなセッティングの試合が連戦で組まれるツアーにおいて、安定した結果を残していく難しさ。「自分だけで解決できないというか、課題が浮き彫りになった」と、ここ最近は先輩プロにお願いして事前チェックをともにすることが増えた。

「ひと皮むけたいと思って」。この日は4月「中日クラウンズ」の最終日最終組対決で敗れた岩田寛と念願かなって練習ラウンド。和合で目の当たりにしたラフからのショット、巧みなアプローチを吸収しようと必死だった。10日(火)のチャンピオンズディナーでも谷口徹からマネジメントの重要性を説かれてうなずくばかり。あらゆる瞬間に学びがある。

自慢の1Wを軸に攻め抜くだけだった1年前がまぶしく見える時はある。「去年の自分より、いまの自分が劣っているのかなと思う部分もあったりする」。素直に言ってから「でもやっぱり…」と続ける。「去年の実力があったとしても、PGAツアー、世界で戦えるかと言われれば難しいのかなと思う。それを超えていくような技術面、メンタル面、いろんなところで進化したいと常に思い続けています」。怖いもの知らずだった自分に戻りたいとは思わない。

ツアー史上、アマ→プロでの大会連覇は1980年「中四国オープン」、81年「中国オープン」を制した倉本昌弘だけ。「日本で一番を決める、一番大きいトーナメント。すごく特別感のある試合」で蝉川にしか目指せない連覇に挑む。(大阪府茨木市/亀山泰宏)

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