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6週前の富士桜で始まっていた“準備” 中島啓太は日本オープンが「一番勝ちたい」

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(10日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪)◇7315yd(パー70)

6週前の「フジサンケイクラシック」3日目、首位タイスタートの中島啓太が3オーバー「73」をたたいたプレーには理由があった。2日目に午前組のプレーを終えた後、トーナメント期間中でも欠かさないウェートトレーニングの“やり方”に変化を加えた。

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それまでは使っていた、重りを持ち上げる際に手首などを保護するストラップを使わないスタイルに。ナショナルチームのヘッドコーチ、ガレス・ジョーンズ氏らと話し合い、ラフからの対応力を上げるため、あえて握力に負荷をかけたという。「実際、土曜日(3日目)は左にたくさんボールが飛んで、スコアを崩してしまった。オーバーパーを打っても、得たものはあった」

あくまで見据えていたのは、恒例ともいえる長いラフが厄介な「日本オープン」での戦いだ。同じタイミングでジョーンズ氏と確認した「左手の下3本をしっかり握ってフェースコントロールすること」というラフ対策の技術的なチェックポイントと並行して進めた握力強化。「一番勝ちたい」と話すナショナルオープンで結果につながれば、富士桜での悔しさも報われる。

アマチュア時代から出場を重ねて早くも7度目。プロとして初参戦だった前年大会は、同学年の蝉川泰果が95年ぶりにアマで頂点に立った。「日本オープンなので、技術“だけ”では勝てないと思う。みんなが勝ちたいと思っているはず。その勝ちたいという思いで負けないように」。着々と重ねてきた準備には、その思いがはっきりとにじんでいる。(大阪府茨木市/亀山泰宏)

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