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FWキープ率80%は目前 “曲げない男”稲森佑貴が今季初Vに照準

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(7日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7295yd(パー72)◇晴れ(観衆1452人)

稲森佑貴はこの日、1度しかフェアウェイを外さなかった。12番(パー5)だけだ。「右バンカーに入れて出すだけで、3打目が220ydも残って…」とヒヤヒヤのパーでしのいだ。スタート1番で2打目をバンカーに入れて“目玉”になり、ダブルボギーを叩いたが、ボギーはなし。やっぱり、フェアウェイを外すとろくなことがない。

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2015年から7シーズン(20、21年が統合)連続でフェアウェイキープ率1位に君臨する“日本一曲げない男”だ。昨季までの2シーズンは特に充実しており、20-21年は77.63%、昨季は歴代最高78.66%をマークした。そして今季は現在79.24%。暫定1位は当然で“夢の80%”が現実味を帯びている。

大台へ。「今週、いけるかな?初日は100%でしょ。昨日は3つ外した(78.57%)けど、今日は…1回だけか」。バーディ数など積み重ねでなく、下がりもする変動制の記録を頭の片隅に常に置いている。

もちろん、それはあくまで勝つための手段だ。7番(パー5)ではフェアウェイキープから、ピンまで残り200ydの2打目をグリーン左前に広がるバンカーを避け、右手前の花道に運び、10ydのチップインイーグルを決めた。「バンカー越えの手前ピンだし、奥に乗せても…。花道なら“ワンチャン”あると思ってました」。イメージ通りの戦術で、会心の結果に繋げてみせた。

「優勝したいのはやまやまですが、流れもあるので。チャンスについたら、バーディを狙いにいく。そんな感じです」。必要以上に力まず、マイペースを崩さない。首位とは2打差。大台を目指してフェアウェイをキープし続ければ、きっと優勝はやってくる。(兵庫県三木市/加藤裕一)

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