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戻ってきた今平周吾の“天才” 開幕戦以来のシーズン複数回Vへ

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 2日目(6日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7295yd(パー72)◇晴れ(観衆583人)

連日の強い秋風に耐え、小西貴紀石坂友宏が「66」を出した。しかし、フィールドベストは「63」。図抜けたスコアを出したのは、元賞金王の31歳、今平周吾だ。

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「イーグル2つが大きかったですね。2ホールで4つ伸ばせたので」。1ラウンドでの2イーグルは2017年「レオパレス21 ミャンマーオープン」2R以来、自身2度目。最初は前半の7番(パー5)だった。512ydと短い上、強いフォローが吹き、多くの選手がアイアンで2オンを狙い、実に13個のイーグルが生まれた。今平は残り190ydを7Iでエッジに運び、10ydをチップインさせた。2つ目は12番(パー5)。残り220ydから4Iで再びエッジにつけ、15ydを沈めた。

4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」のツアー通算8勝目から始まったシーズンは、煮えきらないまま進んできた。「調子を1回落とした」のが8月末「Sansan KBCオーガスタ」の頃。「振った感じと球筋がそろっていない感じ」。復調に向けた作業の詳細は苦笑いでごまかしたものの、ざっくり言えば「アドレス」の見直し。最近、スイングと弾道のイメージが重なってきていた。

爆発の予感は初日からあった。谷越えになる9番の2打目は、真後ろから強いフォローでピンまで134yd。正面の木のせいで状況はスタイミー。今平は8Iを大きく開き、スライスでピン奥2.5mにつけた。

専属の柏木一了キャディを「ビックリした。通常、52度のウェッジの距離で8番アイアンですよ?」とうならす一打。バーディパットを外すオチはついたが「本当のスーパーショット」(同キャディ)だったようだ。

ビッグスコアを出しても、今平の様子は変わらない。「ゴルフの調子は…いつも通りなんですけどね」。単独首位で迎える決勝ラウンド。大会連覇と待望の今季2勝目へ、天才のイメージは確かに戻ってきた。(兵庫県三木市/加藤裕一)

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