戻ってきた今平周吾の“天才” 開幕戦以来のシーズン複数回Vへ
2023年 ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント
期間:10/05〜10/08 場所:三甲GCジャパンコース(兵庫)
生源寺龍憲は下部ツアーで“裏シード”が確定
◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 2日目(6日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7295yd(パー72)◇晴れ(観衆583人)
思惑通りと言えば表現は微妙だが、生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)がイメージしていた通りの吉報がこの日、舞い込んだ。
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「すごくうれしいですし、ホッとしています」。同週開催の下部ABEMAツアー「石川遼 everyone PROJECTチャレンジ」が終了し、生源寺の同ツアー賞金ランク1位が確定。プロ3年目で初の来季レギュラーツアーシード権を手に入れた。
今季前半は下部ツアーが主戦場だった。6月「ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山」7月「南秋田カントリークラブ みちのくチャレンジ」で2勝。同3勝目を飾れば、規定でシーズン残りのレギュラーツアー出場権を手にできた。
それでもリランキング18位となったこと、また、同じく下部で開幕早々に2勝した鈴木晃祐が一足早くレギュラーに軸足をシフトし、下部賞金王の可能性が高くなったこともあり、自身もレギュラーに活動をシフトした。
「下部の賞金ランクで2位との差も開いていた」という生源寺は「来季はおそらくレギュラーで戦うから、慣れた方がいい。それにフィールドも厚いし、刺激もありますから」と下部とレギュラーが日程で重なる場合、レギュラーを選択。結果、同ツアーの賞金ランクも61位まで浮上し、来季シードの「65位以内」を狙える位置まで上がっていた。
この日は自身の“戴冠”を祝った。6バーディ、1ボギーの「67」で通算3アンダー。36位に浮上して、予選通過を決めて見せた。
終わったかに見える下部ツアーでの“仕事”は、まだ1つ残っている。レギュラーと日程がかぶらない最終戦、18日開幕の「JGTOファイナル」の優勝だ。現在のリランキング18位では11月のレギュラー「三井住友VISA太平洋マスターズ」「ダンロップフェニックス」のビッグトーナメントには出られないが、「下部ツアー年間3勝」なら出場できる。
「そこで勝てたら、最高ですね」。ひとまず、今大会残り2日で1つでも順位を上げたい。天台宗の開祖・最澄生誕の地とされる滋賀・生源寺に由来する珍しい名字を、もっと有名にする流れが見えてきた。(兵庫県三木市/加藤裕一)