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シンハンドンヘオープンってどんな大会?

◇日韓亜男子共催◇シンハンドンヘオープン 3日目(9日)◇クラブ72CC・オーシャンコース(韓国)◇7204yd(パー72)

「シンハンドンヘオープン」と聞いても、どのような大会かイマイチ分からない方も多いのではないだろうか。

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日・韓・亜の3ツアー共催はことしで2回目だが、大会自体の歴史は古い。在日韓国人のグループが、「母国の選手を成長させたい」「韓国語ができない在日の人にスポーツを通して交流させたい」との思いから、1981年に南ソウルGCで第1回大会が行われた。そして、いまやKPGA(韓国プロゴルフ協会)の試合で韓国オープン、KPGA選手権と並ぶメジャー大会のひとつにまで昇格している。

冠スポンサーはシンハン(新韓)フィナンシャルグループで、KPGAの試合でもひとつのスポンサーがこれだけ長く続いている試合はほかに例がないという。立ち上げから強い選手を育てるために日本人プレーヤーも招待していたそうで、過去の優勝者には海老原清治や山本洋一の名前もあった。

2019年からは日本ゴルフツアー機構(JGTO)、アジアンツアーと連携して3ツアー共催の試合となった(20、21年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でKPGA単独での開催)。背景にある「強い選手を育てる」狙いは設立当初から一貫している。同グループ副部長のリー・ジョンさんは「各団体のトップ40が来ることで、強い選手が競い合って成長してもらいたかった。昨年勝った比嘉一貴プロがことしDPワールドツアー(欧州ツアー)で活躍しているのはすごくうれしいです」と語る。

キャップやウェアに「Shinhan」のロゴが入った契約選手は多く、選手へのスポンサードも“育てる”がベースにある。日本ツアーでも活躍するキム・キョンテソン・ヨンハンらとの契約も長く、まさに同グループに育てられた選手だ。

リーさんが「基本的にプロゴルファーとは3年以上の契約が多いです。プロはいい時も悪い時も当然あり、成績が悪くても契約を更新する時もあります」と話すように、成長をじっと待つことで選手との絆を深めていく信念をうかがわせる。2021年「日本プロ」を制し、米下部コーンフェリーツアーを経てPGAツアーに挑戦したキム・ソンヒョンとも2年契約を結び、海外転戦をバックアップしてきた。実際に1年でPGAのシードをつかみ、まさに“強い選手”をまたひとり後押しした形となった。

大会最終日を前に首位タイのコ・グンテクは23歳、1打差3位には24歳のオク・テフンと21歳のアマチュア、チョ・ウヨンが続き、次世代の台頭を感じさせるリーダーボードとなっている。

リーさんは「LIVゴルフやPGAツアーと大会の大きさで勝負するのは難しい。我々はむしろ優秀な選手、DPワールドツアーやPGAツアーに参戦する強い選手を発掘するのが目的です」と目を輝かせながら展望を明かす。共催が始まった19年以降で大会の賞金総額もアップ。ことしは14億ウォン(約1億5500万円)となり、「この大会に出たいと思う選手を増やして、アジアを代表する試合にしていきたい」と夢も広がる。

一週間を通して晴天に恵まれた2023年大会。最終日も多くのギャラリーが駆けつけることが予想される。アジアの頂点に立つのは誰か? “強い選手の競演”を最後まで楽しみたい。(韓国・仁川/服部謙二郎)

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2023年 シンハン ドンヘ オープン



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