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「自信を持って勝ち切りたい」金谷拓実が貫くシンプル思考

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(2日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇晴れ(観衆1263人)

上がり2連続ボギーが悔しくないはずがない。それでも、金谷拓実は前だけを向いている。「きょうは(トータルで)ホントにいいプレーができたと思うし、しっかり切り替えて頑張ります。自信を持って、あした勝ち切りたい」と、よどみなく言った。

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例年以上に長いラフがプレッシャーを与えてくる富士桜だからこそ、今季の強さを支えるティショットの安定感が際立つ。立ち上がりからチャンスを作り、3番ではバーティパットがカップのふちを1周して外れても動じない。4番(パー3)はクッションを利かせたアプローチでしのぎ、9Iで2mに絡めた7番(パー3)から3連続バーディを奪った。

終盤に重なったボギーこそラフにつかまるシーンもあったが、フェアウェイキープ率69.231%(9/13)はフィールド8位と高水準をキープ。「(トータルで)うまく打てていると思うし、フェアウェイを捉えられればアドバンテージにもなる。自分らしいゴルフが、いまのところはできているのかなと思います」。ただ一人、3日間60台をそろえたプレーに手応えを隠さない。

通算5アンダー単独首位に立ち、日本では今季5度目の最終日最終組。6月「日本ツアー選手権」を含めた国内の通算4勝、2月にオマーンで勝ったアジアンツアーは全てファイナルグループでタイトルをつかんだ。「いいプレーをしないと最終組には入れない。いいプレーができている証拠かなと思う」と言いつつ、前の組を回るライバルたちの動向を把握しながらゲームを組み立てられる “利点”を重視しているわけでもない様子。「(最終組に入れるかどうかは)あんまり気にしていないですね」というのが本音だ。

ポールポジションから逃げ切る上でポイントになってきそうな難関の上がり5ホールへの意識も金谷らしい。「難しいホールが続く中でも、自分のショット、パットを打ち切れば、そういうことも関係ない」。シンプルな思考の先にあるのは「優勝」の2文字のみ。脇目もふらず、勝ちにいく。(山梨県河口湖町/亀山泰宏)

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